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【2025年】おすすめキャットフードランキングTOP10!安全で美味しい餌はどれ?

大切な愛猫には、安全で美味しいキャットフードを与えたいですよね。しかし種類が多すぎて「一体どれを選べばいいの?」と迷う飼い主さんも多いはずです。

そこで本記事では、獣医師の視点から本当に良いキャットフードの選び方を解説し、おすすめのキャットフードTOP10をランキング形式で紹介します。

各商品の特徴やメリット・デメリット、口コミ評判や栄養バランスのエビデンスも交えて徹底レビュー!さらにライフステージ別・体質別のおすすめフードや、よくある質問への専門家アドバイス、フード保存容器やサプリなどの関連グッズ情報も掲載しています。愛猫にピッタリの「安全で美味しいご飯」選びにぜひお役立てください。

獣医師が教えるキャットフードの選び方ガイド

愛猫の健康を守るキャットフード選びでは、原材料の質添加物の有無栄養基準の適合安全性などに注目しましょう。現在市販されているフードは法律により有害なものは使われていないため、過度に神経質になる必要はありませんが、安全で高品質なフードを選ぶポイントを押さえておくと安心です。以下、獣医師の視点からチェックすべきポイントを解説します。

原材料:肉や魚など良質な動物性たんぱく質が主原料か

猫は完全肉食動物で、本来は獲物(動物)の肉や内臓から栄養を得ています。そのためキャットフードでも、動物性たんぱく質を豊富に含むものを選ぶことが基本です。パッケージ裏の原材料欄を確認し、最初に肉や魚が記載されているフード(配合量が多い順に記載)を選びましょう。例えばチキンやサーモンが主原料なら高たんぱくで理想的です。

逆に穀物が最初に挙がっているものは動物性たんぱくが不足気味です。猫は穀物など炭水化物の消化があまり得意ではありませんが、加熱処理されたものであれば消化は可能です。とはいえ過剰な炭水化物は肥満の原因になるため、穀類より肉魚が主原料のフードが望ましいでしょう。特に子猫や妊娠・授乳期以外では炭水化物を多く必要としないので、総炭水化物量が少なめ(≒動物性素材が多め)なフードがおすすめです。

添加物:人工の保存料・着色料・香料は無添加が理想

キャットフードには酸化防止剤や保存料、着色料などの添加物が使われることがあります。日本のペットフード安全法では添加物は安全性試験をクリアしたもの・量のみ使用可と規制されています。しかし長期的な影響が心配な飼い主さんも多いでしょう。幸い最近のプレミアムフードは人工の保存料・着色料・香料無添加のものが増えています。ビタミンE(トコフェロール)やハーブ抽出物など天然由来の酸化防止剤で品質を保っているフードもあります。

特に着色料は人間目線でフードを美味しそうに見せるだけのものなので不要です。猫の食いつきアップ目的の人工香料もできれば避けたいところ。無添加(人工添加物不使用)のフードなら安心感があります。ただし添加物自体は安全性が確認された量で使われており、密封小分け包装などで鮮度を保つ工夫をしている製品も多いです。要は必要最低限の添加物だけに留め、なるべく自然由来であることが望ましいということです。

栄養基準:AAFCOの総合栄養食基準を満たしているか

市販のキャットフードを主食にするなら、「総合栄養食」と明記されたものを選びましょう。総合栄養食とは、そのフードと水だけで猫の健康を維持できる栄養バランスを満たしたフードのことです。基準としては米国飼料検査官協会(AAFCO)や欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の栄養基準があります。成長期の子猫用、成猫用などライフステージごとに必要な栄養素の最低・最大値が定められています。

例えばAAFCO成猫用ではタンパク質26%以上が推奨されています。プレミアムフードはタンパク含有量が30~40%以上と、この基準を大きく上回るものが多いです。栄養バランスについてはパッケージの成分分析値や「〜の基準を満たす」という記載を確認しましょう。ランキングで紹介するフードはすべてAAFCOやFEDIAFの基準適合済みで、ビタミン・ミネラル類やタウリンなど必須栄養素も十分に含んでいます。

安全性:産地・製造管理やヒューマングレードもチェック

最後にフードの安全性です。信頼できるメーカーか、製造工場の品質管理がしっかりしているかも重要です。例えば原材料の原産国や製造国を公開しているフードだと安心感があります。最近ではヒューマングレード(人間が食べられる品質の素材を使用)のフードも増えています。ヒューマングレードと表示されるフードは、使用する原材料すべてが人の食用基準を満たし、人間の食品工場で製造・加工された製品であることが条件です(※表示基準はAAFCOに準拠)。愛猫にも自分が口にできるレベルの食材を与えたい、と考える飼い主さんには大きな指標でしょう。

またグレインフリー(穀物不使用)も安全性に関連してよく話題に上がります。「猫に穀物は不要」といった極端な意見もありますが、穀物自体は適切に調理されていれば消化可能です。グレインフリー自体は本来、穀物アレルギーの猫のために開発されたフードであり、アレルギーが無い猫に必須ではありません。ただし小麦やトウモロコシなどより肉魚を主原料にしている指標にはなるため、当ランキングでもグレインフリーの高たんぱくフードを中心に紹介しています。「国産」「無添加」「◯◯農薬不使用」など様々な謳い文句がありますが、トータルで猫の健康維持に役立つかという観点で選ぶことが大切です。

おすすめキャットフードランキングTOP10【早見表】

まず、今回厳選したおすすめキャットフード10選を一覧表でまとめます。価格や成分、安全性の特徴を比較してみましょう。(※価格帯はおおよその税込価格です)

ランク商品名(メーカー)価格帯(円/kg)主原料グレインフリー安全性の特徴タンパク質(%)カロリー(kcal/100g)対象年齢おすすめの猫の体質・状態購入先(取扱い)
1位 🏆グランツ(GRANDS)約4,200~4,500円鶏肉、サーモン✅ はい無添加・ヒューマングレード・フランス産36%以上361kcal全年齢対応高タンパク低脂肪で肥満気味の猫にも◎公式、Amazon、楽天
2位カナガン チキン (イギリス)約2,800~3,000円鶏肉✅ はい無添加・ヒューマングレード・FEDIAF基準34%以上405kcal全年齢対応食いつき抜群。偏食気味・活発な成猫に◎公式限定
3位フィーラインナチュラル ラム (NZ)約20,000円 (*注)ラム肉・内臓✅ はい無添加・ヒューマングレード・フリーズドライ41%以上529kcal全年齢対応超高たんぱく。食が細い/偏食の猫、アレルギーに◎Amazon、楽天
4位ジウィピーク エアドライ ラム (NZ)約11,000円ラム肉・内臓✅ はい無添加(合成保存料不使用)・エアドライ製法35%以上560kcal全年齢対応低炭水化物。食物アレルギー、糖質制限に◎Amazon、楽天
5位オリジン オリジナルキャット(カナダ)約3,500~4,000円鶏肉、七面鳥肉ほか✅ はい無添加・ヒューマングレード・高タンパク40%約416kcal全年齢対応肉食に近い配合。活発な猫、毛艶ケアに◎Amazon、楽天
6位モグニャン(イギリス)約2,800~3,000円白身魚✅ はい無添加・魚主体で消化◎・小粒設計30%以上 (*推定)約379kcal全年齢対応低脂肪で胃腸に優しい。子猫・シニアにも◎公式限定
7位ジャガー(イギリス)約3,300~3,600円鶏肉、鴨肉、鮭ほか✅ はい無添加・動物由来原料80%以上・小粒リング状37%以上388kcal全年齢対応超高タンパクだが脂肪控えめ。肥満気味・子猫にも◎公式、Amazon
8位犬猫生活 オールステージ(日本)約3,600~3,900円国産生鶏肉(※魚味も有)✅ はい無添加・国産素材・乳酸菌配合で腸ケア31%以上373kcal全年齢対応バランス◎ 高すぎず低すぎないタンパク、シニアも◎公式、楽天
9位ピュリナワン グレインフリー (米)約900~1,200円チキン(白身魚も有)✅ はい無着色・酸化防止剤は天然由来・小分け400g包装35%以上413kcal成猫用(1歳以上)コスパ◎ 続けやすい総合栄養食。入手容易Amazon、楽天
10位ロイヤルカナン インドア(仏)約1,800~2,400円肉類、米、コーン他❌ 含む消化吸収◎(超高消化性タンパク使用)・合成香料着色料不使用25%以上374kcal成猫用(室内飼い)適度カロリーで室内猫向け。便臭・毛玉対策に◎Amazon、楽天
  • 注:フィーラインナチュラルはフリーズドライ製品のため内容量あたりの価格が非常に高価です。水で戻して与える生食タイプです。

早見表を見て分かるように、上位にはグレインフリー&高タンパクで添加物に配慮したプレミアムフードが並びます。特に1〜5位は高品質な原材料と高タンパク設計で総合栄養食の基準を大きく上回る栄養バランスを実現しています。6〜8位も負けず劣らず品質が高く、特徴的な素材(魚主体、国産など)を活かしたフードです。一方9位・10位は市販品の中でも安全性と栄養バランスが優秀で続けやすいフードを選びました。では、次章から各商品の詳細を専門家の視点でレビューしていきます。

おすすめキャットフードTOP10の詳細レビュー

ここからはランキング入りした各キャットフードの特徴を詳しくレビューします。それぞれ獣医師の臨床視点から「どんな猫に合うか」「なぜおすすめできるか」を解説し、メリット・デメリットや口コミ評判の要約、安全性・栄養面の裏付けも紹介します。愛猫に合いそうなフードを見極める参考にしてください。

1. グランツ(GRANDS)チキン&サーモン

総合評価: 良質な動物性素材をふんだんに使い高タンパク・低糖質を実現した、獣医師推奨のプレミアム国産フードです。主原料の鶏肉とサーモンを合計7割以上配合し、粗タンパク36%・脂質17%と高タンパクながら脂肪は控えめ。そのため筋肉を維持しつつ肥満を予防したい成猫や、活発な子猫・若猫にも適しています。500gの小分けパック採用で常に鮮度良く使え、フードローテーションしやすい点も◎。動物病院監修サイトでも総合評価5.0満点を獲得しており、安全性・栄養バランス・嗜好性の高さが際立つ逸品です。

  • メリット: 人工添加物(保存料・着色料・香料)無添加で安心。AAFCOとFEDIAF双方の基準をクリアした総合栄養食。主原料が脱水チキン・フレッシュチキン・脱水サーモンで動物性たんぱく質たっぷり。炭水化物は約24%と低めで肥満や糖尿病リスクに配慮。500g小袋で酸化劣化しにくく、常に新鮮な状態で与えられる。飽きやすい猫向けに鶏・魚など味違いのローテーションが可能な設計。原材料はヒューマングレード品質&動物福祉(ケージフリー飼育の鶏・鴨)に配慮。国内検査や品質管理も徹底。
  • デメリット: プレミアムフードゆえ価格が高め(1kgあたり約4千円以上)。知名度がまだ低く市販店では入手しづらい(公式通販やAmazonで購入)。粒が小粒(8~10mm)で子猫やシニアには食べやすいが、逆に噛みごたえを好む大型猫には物足りない場合も。高タンパクなので腎臓が不安なシニアは獣医と相談しつつ与えると安心。

口コミ評判: 「毛艶が良くなり便臭も減った」「食いつき抜群でお腹の調子も良い」など高評価が目立ちます。中には「高価だが少量パックで無駄なく使える」「3種類の味をローテーションして飽きずに食べてくれる」といった声も。否定的な口コミとしては「価格がネック」「一部の猫はチキンの匂いが強すぎて食べないことも」との指摘がありました。ただ総合的には安全性と品質に納得して継続購入する飼い主さんが多い印象です。

栄養・安全性エビデンス: 粗蛋白36%・脂質17%・糖質約24%と理想的な栄養バランスで、低炭水化物な点は評価できます。タンパク含有量はAAFCO成猫基準(26%以上)を大きく上回り、筋肉維持に有用です。人工添加物ゼロである代わりに小袋包装・品質管理で鮮度を確保している点も科学的に理にかなっています。原材料表示も**「◯◯ミール」等の不透明な表記なしで安心。ヒューマングレードかつ動物福祉に配慮した肉原料使用は付加価値として魅力的です。総じて栄養学的にも安全面でもトップクラス**のフードと言えます。

2. カナガン キャットフード チキン

総合評価: イギリス生まれのグレインフリーフードの先駆けとして有名な一品。主原料は乾燥チキン35.5%+生チキン25%で合計60%以上が高品質チキン。粗タンパク34%・脂質17%と高タンパクながらバランスも良く、猫の筋肉と活力をしっかり維持できます。さらにサツマイモやハーブ類を配合し、消化や栄養面に配慮している点も特徴です。嗜好性も非常に高く「食いつきが違う!」と評判で、偏食気味の猫や食欲にムラがある子にも試す価値ありです。

  • メリット: 人工添加物一切不使用(香料すら未使用)で、チキン本来の香りで食欲をそそる。動物性原料60%以上の高タンパク設計。グレインフリーで総炭水化物約27%と低糖質。FEDIAF(欧州ペットフード工業会)基準をクリアした安心品質。ヒューマングレード原材料使用を公称。ペット先進国イギリス産で製造管理基準も高水準。定期購入制度が充実(公式サイトでお得に買える)。
  • デメリット: 公式通販経由でしか基本入手できず、気軽に試しづらい。価格はプレミアム帯(1.5kgで約4,000円)で多頭飼育だとコスト負担大。チキン主体ゆえ鶏アレルギーの猫には不向き(サーモン味もあるが同ラインで原料が似通う)。脂質16.7%と適量だが、運動量が極端に少ない猫には給与量に注意が必要。粒は約1cmの平たい丸型で平均的サイズ、歯の弱い老猫には砕いてあげる工夫も。

口コミ評判: 「袋を開けた途端に飛びつく」「食べ飽きていた猫がカナガンに替えたら完食した!」など食いつきに関する絶賛が非常に多いです。「毛並みが良くなった」「体調が安定した」という長期利用の声も。一方、「値段が高い」「うちの子には合わず下痢した」という声も少数見られます。高タンパクゆえ合わない子もいるようですが、概ね嗜好性と栄養価で高評価のフードです。

栄養・安全性エビデンス: 動物性たんぱく源中心かつ無着色料・無香料のレシピは安心できます。実際に原材料欄でも「○○ミール等の不明瞭な肉副産物は不使用」と明記されています。タンパク34%・脂質17%・繊維3.25%・灰分10.7%・水分8%で、炭水化物は計算上約27.3%と低め。これは平均的キャットフードより明らかに糖質控えめで、肥満予防に有利です。必須アミノ酸タウリンも強化され、ビタミン・ミネラル類もバランス良く含みます。欧州基準を満たし品質管理もしっかりしている点から見ても、総合的に安心して主食にできる高品質フードと言えます。

3. フィーラインナチュラル ラム・フィースト

総合評価: 究極の高タンパク・低糖質を追求したニュージーランド産フリーズドライフード。ラム生肉と内臓を90%以上使用し、粗タンパク41%・粗脂肪41%という驚異的な数値を達成。炭水化物はほぼ含まず1%未満で、猫本来の肉食に限りなく近い構成です。素材はヒューマングレードかつグラスフェッドのラムを使用し、穀物・グルテン・添加物は一切不使用。水やぬるま湯で戻して与える生食タイプで、食欲の落ちた猫や偏食の猫でも生肉の香りで夢中になるケースが多いです。滋養豊富ですが非常に高価なので、ご褒美的な位置付けやトッピング利用も検討しましょう。

  • メリット: タンパク質約41%・脂質41%・糖質1%未満という圧倒的な高タンパク・超低糖質。肉だけでなく内臓や血、緑イ貝まで配合し獲物を丸ごと再現した栄養構成。フリーズドライ製法で加熱加工を極力減らし、酵素や栄養素をそのまま閉じ込めている。ヒューマングレード&無添加で安全性抜群。水分を含ませて与えるため水分補給も同時にできる。穀物や鶏不使用なので穀物アレルギーやチキンアレルギーの猫にも◎。嗜好性が非常に高く、「何を食べてもダメだった子が夢中で食べた」との声も。
  • デメリット: 価格が非常に高額(320gで約6千円超など)で続けるには財布と相談。フリーズドライのため給餌前に水やぬるま湯で戻す手間がかかる(戻さず与えると水分不足になる恐れ)。高脂肪なので肝臓・膵臓に不安のある猫には慎重な給与が必要。栄養価が高すぎるため量を与えすぎると肥満の原因にもなり得るので注意。総合栄養食ではあるがAAFCO基準ではオールライフステージ対応なので、シニアや持病持ちの場合は獣医に相談すると安心。

口コミ評判: 「食いつきが桁違い」「これを混ぜると他のフードも食べてくれる」「痩せていた子がしっかり体重増加した」など、嗜好性と栄養補給効果を称賛する声が多いです。また「便のニオイが軽減した」「毛並みが見違えるほど良くなった」という報告も。否定的な意見としては「価格が高く続けにくい」「戻すのが面倒」「脂肪分が多いせいか軟便になった」などがありました。総じて「本来の生肉に近いフードだけあって猫の食いつき・体調とも良好」との評価ですが、コスト面で主食にするのは難しいため補助的に使う人も多いようです。

栄養・安全性エビデンス: タンパク・脂肪ともに非常に高く、炭水化物ほぼゼロという分析値は他の追随を許しません。この栄養プロファイルはAAFCO基準を十分に満たし、むしろ子猫用レベルの高栄養です。本品のような生食ベースフードは、水で戻すと生肉に近い70%前後の水分含有になります。AAFCO基準も問題なく満たし、むしろタンパク質など多すぎるほどです。低炭水化物食は糖尿病管理などに有益ですが、腎臓が悪い猫には過剰なタンパクが負担になり得るので注意が必要です。品質面ではヒューマングレード原料のみを使用し無添加・グレインフリーで、安全性はトップレベル。要するに栄養リッチな生食に極めて近いフードであり、適切に使えば猫本来の食事スタイルにもっとも沿った健康効果が期待できます。

4. ジウィピーク エアドライ キャットフード ラム

総合評価: フィーラインナチュラルと双璧を成すニュージーランド発エアドライ(非加熱乾燥)フード。生のラム肉・内臓・緑イ貝を96%も配合し、粗タンパク35%・脂質33%・推定炭水化物4%という低糖質高栄養を実現しています。ゆっくり乾燥させる独自製法で人工の保存料を使わず自然の旨味を凝縮。水で戻す必要がなく、そのまま与えられる手軽さも魅力です。価格は高めですが、「おやつ兼ご飯」「トッピング用」にも使える柔軟性があります。

  • メリット: 原材料の96%がラム生肉・内臓類で栄養価が非常に高い。炭水化物は約4%と超低糖質。独自のエアドライ製法で生肉の栄養を損なわず保存性を高め、人工保存料不使用でも安定した品質。AAFCO総合栄養食基準クリア。グレインフリー&グルテンフリーでアレルギー対応しやすい。粒がやわらかめの半生ジャーキー状なので歯の弱い猫やシニアでも食べやすい。嗜好性が高く、「食欲のない子がジウィなら食べる」というケースも多い。
  • デメリット: やはり価格は高級帯(1kgで1万円以上)。脂肪33%と高脂質なので肝臓・膵臓疾患の猫には慎重に。生肉ベースゆえ開封後は酸化に注意し、推奨される期間内に使い切る必要がある。柔らかい分デンタルケア効果はなく、歯石対策は別途必要。単一タンパク源(ラム)のため嗜好に合わない猫も中にはいる(ラム以外にビーフやチキンもラインナップあり)。量の割にカロリー密度が高いので、与えすぎによる肥満に注意(給与量はパッケージ記載を厳守)。

口コミ評判: 「おやつにあげたら食いつきがすごく、そのまま主食に移行した」「これで育った猫は他のカリカリを食べなくなるほど好き」と味の良さが評判です。また「毛並み・筋肉の張りが良くなった」「シニア猫が元気になった」という嬉しい声も。否定意見としては「高価なので毎食は無理」「脂分が多いためか軟便になることがある」「匂いが独特で人間はキツイと感じる」といった点が挙げられます。総じて猫の健康と嗜好性を両立したフードとの評価が多く、「量を減らしてでも与えたい」という熱烈な支持も見られました。

栄養・安全性エビデンス: 生肉・内臓96%使用という構成は、猫本来の獲物に極めて近いです。粗タンパク35%・脂肪33%で炭水化物推定4%と、非常に低糖質。高タンパク高脂肪の食事は活発な猫や子猫の発育に適していますが、シニアや持病持ちでは配慮が必要になります。人工添加物無添加でありながらクエン酸や天然トコフェロールで酸化防止しているため安全です。ニュージーランド産の肉は成長ホルモン剤や抗生物質不使用とのことで、安全性・品質とも折り紙付き。以上から、本製品は生食のメリット(高栄養)とドライの利便性を兼ね備えた優秀なフードと評価できます。

5. オリジン キャットフード オリジナル

総合評価: 世界的にも評価の高いオリジンは、「生物学的に適正なフード」をコンセプトに多様な肉類・魚類を丸ごと配合したカナダ産フードです。新鮮または乾燥の鶏肉・七面鳥・魚・卵など10種類以上もの動物原料を使用し、粗タンパク40%・脂質20%の超高タンパク設計。穀物・ジャガイモ類は不使用で炭水化物は約19%に抑えています。肉食動物である猫に必要な栄養素を獲物をまるごと再現する形で網羅しており、内臓や軟骨由来のミネラルも豊富。食の好みがうるさい猫には向き不向きありますが、合えば体つきや被毛に違いが出ると評判です。

  • メリット: 原材料が非常に豪華で、多種多様な新鮮肉・魚が入っておりアミノ酸や微量元素を網羅。粗タンパク40%・粗脂肪20%とトップクラスの高タンパク。炭水化物は約19%と低め。グレインフリーで豆類など低GI源を一部使用(血糖値安定に寄与)。合成保存料は使わず天然トコフェロール(ビタミンE)で酸化防止。ヒューマングレード級原料使用とうたっており、原材料割合も細かく公開され透明性◎。嗜好性についても肉の強い香りで食欲をそそり、肉好きな猫にはたまらない。
  • デメリット: 脂肪20%と高めなので、避妊去勢後で太りやすい猫には給与量を調節する必要あり。原材料が豊富ゆえ特定のアレルギーには対応しづらい(チキンや魚など複数含む)。価格はプレミアム帯(1.8kgで6千円台)。一部の猫には香りが強すぎたり味が濃厚すぎて合わないこともある。粒は1cm程度の円盤形で、子猫や高齢猫には硬く感じる場合がある。製造国が以前のカナダからアメリカに変わったことを気にする声も(品質に大きな違いはない模様)。

口コミ評判: 「筋肉がしっかり付いてきた」「毛並み・毛艶が見違えるほど改善した」「便の状態が良好」と栄養効果に関する高評価が多々あります。また「食いつきがものすごく良い」「ご褒美フードとして与えている」と嗜好性を評価する声も。否定的な声では「うちの猫は匂いがダメで食べなかった」「タンパク過多で下痢になった」「高価なので続けにくい」などが見られます。総じて栄養価の高さで健康維持に役立ったという意見が多数で、特に運動量の多い猫や若猫を飼う層から支持されています。

栄養・安全性エビデンス: タンパク40%・脂肪20%・灰分8%・繊維3%・水分10%で、推定炭水化物は19%前後。この栄養プロファイルはAAFCO基準を十分に満たし、むしろ子猫用レベルの高栄養です。高タンパク食ですが、製品説明によれば原料の1/3は生肉・2/3は乾燥肉由来で消化吸収にも配慮されているとのこと。酸化防止剤に天然由来成分を使用し安全性を確保している点も評価できます。また複数肉源を使うことで必須栄養素のバランスをとっているため、合成サプリの添加を減らせているのも特徴です。以上を踏まえ、オリジンは科学的にも理にかなった配合で猫の健康をサポートするフードといえるでしょう。

6. モグニャン キャットフード

総合評価: 日本の愛猫家向けに開発された白身魚主体のグレインフリーフード。主原料に良質な白身魚を贅沢に65%も使用し、脂質を抑えつつ高タンパクを実現。粗タンパク約30~33%、脂質16%前後と、肥満が気になる猫や胃腸の弱い猫にも配慮されたバランスです。魚ベースなので消化吸収が良く、動物性たんぱくは欲しいけれど高脂肪すぎるのは心配…という猫にピッタリ。粒が直径8mmの小粒タイプで、口の小さな子猫や噛む力の弱ったシニア猫でも食べやすい設計です。食いつきも良いと評判で、総合的に**「お腹に優しいプレミアムフード」**として人気を博しています。

  • メリット: 主原料の白身魚(ホワイトフィッシュ)を65%使用し、低脂肪高タンパクで消化が良い。人工添加物不使用で酸化防止もローズマリー抽出物など天然成分を使用。グレインフリーかつジャガイモ・タピオカなど消化しやすい炭水化物源を採用。粒が小さく食べやすいため子猫・シニア・歯が弱い猫にも◎。魚の香りが強めで嗜好性が高く、魚好きの猫は夢中になる傾向。カロリー約379kcal/100gと適度で体重管理しやすい。公式通販で定期購入割引(初回半額キャンペーンなど)もあり試しやすい。
  • デメリット: チキンなど他肉を使っていない分、肉系の味が好きな猫には物足りない場合も。魚由来原料が多いためマグネシウム含有量が若干高めという指摘も(ただし基準内)。油分を抑えているが総合栄養食として必要な脂肪は確保されており、極端な毛艶改善効果は期待しにくいという声も。公式サイト経由でしか購入できず、市販で入手不可。価格はやや高め(1.5kg約4,300円)で、多頭飼育だとランニングコストを考慮する必要。

口コミ評判: 「吐きやすい子がおさまった」「便臭が軽減し毛並みも良くなった」と消化吸収面での改善を挙げる声が多いです。「今まで残しがちだった子がモグニャンに変えたら完食するようになった」という食いつきに関する喜びの声も。ネガティブな口コミでは「期待したほど食べなかった(魚が苦手な子には不向き)」「値段が高い」「開封後時間が経つと食いつきが落ちた」等があります。ただ総合的には胃腸に優しく食いつきも良いフードとしてリピーターも多い印象です。

栄養・安全性エビデンス: 原材料を見ると白身魚以外にはエンドウ豆やサツマイモなどが入り、粗タンパク約30%以上・脂質約16%と推測されます(※公式サイト非公開のため推定値ですが他資料より)。高タンパクフードが合わず下痢しやすい猫にも向くとされるのは、魚由来たんぱく質の消化性が高いためです。実際「高タンパクフードを与えると下痢になる子にも適する」との記述があります。また粒の小ささも利点で、8mm径と平均より小粒なため小食の猫やシニアでも食べやすい。天然ハーブで酸化を防いでいる点も安全面で評価できます。以上より、モグニャンは高タンパクと胃腸への優しさを両立した安全フードと位置付けられるでしょう。

7. ジャガー (JAGUAR) キャットフード

総合評価: ジャガーはイギリス産のラグジュアリーフードで、動物性原材料80%以上使用・高タンパク40%を謳うハイエンドな一品です。チキン・鴨・サーモン・マスなど複数の肉魚をバランスよく配合し、アミノ酸プロフィールを最適化。粗タンパク37%以上・脂質約15%と、高タンパクながら脂肪は控えめでヘルシー。全猫種・全年齢対応のオールステージフードで、リング状の小粒(直径1.1cm)になっており子猫からシニアまで食べやすい工夫があります。嗜好性も高く「肉と魚の旨味が凝縮された香り」で猫を魅了します。価格はプレミアム帯ですが、内容を考えれば納得との声も多い高品質フードです。

  • メリット: 動物性たんぱく源を約80%使用(肉類:鶏・鴨、生&乾燥、魚類:サーモン・マスなど)。粗タンパク37%と高水準だが脂質14.8%と低めで肥満リスク少ない。グレインフリーで豆類やイモ類を炭水化物源に使用。人工の香料・着色料不使用で素材の自然な香りのみ。粒がリング状の小粒で子猫でも噛み砕きやすい。全ライフステージ対応なのでフード移行の手間がない。高タンパク高品質のおかげで筋肉増強や毛艶改善を実感する声もあり。
  • デメリット: 公式販売元(レティシアン)経由が基本のため気軽に買いにくい(ただしAmazonでも購入可)。価格は高めで続けるには予算計画が必要。動物性原料が豊富なので一部猫では消化に時間がかかり、初期に軟便になるケースも(フード切替は1週間以上かけて徐々に)。複数タンパク源ゆえ特定アレルギー(例:魚NG)には対応できない。香りが強く、人によってはフードの匂いが部屋にこもると感じる場合も。人気ゆえ在庫切れのことがあり入手タイミングに注意。

口コミ評判: 「筋肉が引き締まり理想的な体格になった」「便の状態が良く臭いも減った」「毛並みがふわふわに」と栄養面の効果を評価する声が多いです。嗜好性についても「食いつきがすごい」「ご褒美を欲しがるようにおねだりする」とかなり好評。ただし「匂いが濃厚なので好みが分かれる」「うちの猫は食べなかった」という声も少数あり、全猫ウケするわけではない様子。価格に関しては「高いけど内容を見ると妥当」という肯定的なものから「継続はきびしいのでローテに組み込んでいる」という現実的な意見まで様々でした。総じて品質と栄養価ではトップクラスとの認識で、予算が許せば与えたいフードとして名前が挙がる製品です。

栄養・安全性エビデンス: ジャガーの保証分析値はタンパク37%以上・脂質14.88%以上・粗繊維5.25%以下・灰分10.13%以下・水分8%以下、代謝エネルギー約387.5kcal/100gです。AAFCO成猫基準(タンパク質26%~)を遥かに上回る高タンパクでありながら、脂質が15%程度と控えめなのは特筆すべき点です。これは肥満気味の猫や避妊去勢後の体重管理にも有利でしょう。原材料にはチキン・鴨・サーモン・マスなど具体的な素材が列挙され、ミール系副産物や不要な添加物は含まれていません。また公式情報によれば全ライフステージ対応の栄養設計で子猫からシニアまでOKとのこと。フード切替方法についても少しずつ混ぜる7日以上の移行を推奨しており、急な変更でお腹を壊さないよう注意喚起しています。これらから、ジャガーは高タンパクかつ低脂肪で、安全性・消化性にも配慮されたプレミアムフードと判断できます。

8. 犬猫生活 キャットフード オールステージ

総合評価: SNSでも話題の国産プレミアムフード。社名の通り犬用・猫用とも展開しており、本品は国産の生鶏肉を主原料に据えたオールステージ総合栄養食です。タンパク31%以上・脂質15%以上と高すぎず低すぎない絶妙なバランスで、子猫からシニア猫まで幅広く対応できます。グレインフリーでサツマイモや豆類を使用し、胃腸に優しい設計。さらに善玉菌のエサになるオリゴ糖や乳酸菌が配合され、腸内環境ケアにも配慮されています。ヒューマングレード素材・人工添加物無添加で安心感があり、**「国産にこだわりたい」「長く続けられるフードを探している」**飼い主さんに支持されています。

  • メリット: 原材料は国産の新鮮な生肉・魚を使用し国内製造。無添加(合成保存料・着色料不使用)で安心。タンパク質31%・脂質15%と、子猫~シニアまでちょうど良い栄養バランス。グレインフリーで消化に良いイモ類等を使用。乳酸菌やオリゴ糖配合で吐き戻しや便臭軽減など腸活効果を期待できる。1袋750g×2(1.5kg)など小分けパック対応で酸化しにくい。魚味・鶏味の2種類から選べ、アレルギーや好みに合わせやすい(魚味は粗タンパク30%以上・脂質12%以上とさらに低脂肪で肥満猫に◎)。定期購入で割引やお試しセットがあり始めやすい。
  • デメリット: 新興ブランドのため実績やデータの蓄積が海外大手ほど多くない。市販では買えず公式サイト経由のみ。価格はプレミアム帯(1.5kgで約5,500円)だが国産品ゆえ輸入品より若干高め。粒は標準的な小判型で直径約1cm、硬さもしっかりしているため歯が弱い猫はふやかす工夫が必要かも。タンパクは控えめとはいえ31%あるので、極端に低たんぱくが必要な腎臓病猫には適さない。高評価が多い一方で、「うちの猫には合わず下痢をした」「食いつきは普通」といった声もわずかながらあり、万能ではない。

口コミ評判: 「便の状態が良くなり臭いも軽減した」「毛並みが柔らかくなった」「食物アレルギー疑いで替えたら症状がおさまった」など健康面での改善報告が目立ちます。また「今まで食が細かった子がよく食べるように」「飽きっぽい子も2種類ローテでずっと飽きない」と嗜好性・継続性についても好意的です。否定的な口コミとしては「価格が高い」「うちの猫は何故か食べなかった(味が淡泊?)」など。総合すると消化吸収の良さと国産の安心感で選ぶ方が多く、「長期にわたって与えやすいオールラウンダー」なフードとして評価されています。

栄養・安全性エビデンス: オールステージ鶏味の保証成分はタンパク31%以上・脂質15%以上・粗繊維3%以下・灰分9%以下・水分10%以下、代謝エネルギー373kcal/100gです。この数値は成猫だけでなくシニア猫にも負担になりにくい範囲で、まさに「高すぎず低すぎず」の絶妙な設定と言えます。実際、猫の適正なたんぱく質量は個体差がありますが、シニアや腎臓が気になる猫では30%前後が安心とされるケースもあり、本品はそれを満たします。また魚味では脂質12%以上・灰分7%以下・エネルギー360kcalとさらに低脂肪でシニアやダイエット向き。無添加・国産という点も信頼度が高く、実際にヒューマングレード原料や製造時の品質管理について公式情報が公開されています。乳酸菌配合による整腸作用も期待できますし、腸内環境が整えば臭いや毛艶の改善につながる科学的根拠もあります。以上の点から、犬猫生活キャットフードは長期給餌に適したバランス重視の安全フードと評価できます。

9. ピュリナワン キャットグレインフリー チキン

総合評価: スーパーマーケットやホームセンターでも手軽に買えるピュリナワンシリーズの中で、より安心できるグレインフリータイプです。大手ネスレ社製で科学的な栄養設計に定評があり、タンパク35%以上・脂質14%以上と市販品としては高めのタンパク比率。穀物ゼロでチキン&大豆たんぱく・豆類などを使用し、消化にも配慮されています。1袋400g×○袋の小分けパックになっており、酸化を防いで鮮度を保てる点も◎。価格も1kgあたり1,000円前後と求めやすく、品質とコスパのバランスが非常に良いフードです。初めてグレインフリーに挑戦する方や、多頭飼いでコストを抑えつつ質も譲れない方におすすめです。

  • メリット: 世界最大の食品メーカー・ネスレ社の製品で信頼性が高い。グレインフリーで小麦やトウモロコシ不使用。タンパク35%以上と市販品の中ではトップクラス。ミール類や豆類を活用しコストカットしているため価格が安く続けやすい。人工着色料不使用・酸化防止剤も天然由来ミックストコフェロール使用。400gずつ小分け密封されており鮮度保持が万全。白身魚味も選べ、魚派の猫にも対応(白身魚の方がカロリーが低く肥満気味猫には◎)。全国の店舗やネットで入手容易。
  • デメリット: プレミアムフードに比べると主原料の質(例:チキンミール、大豆たんぱく使用)は劣るという意見も。ただAAFCO基準は満たしており栄養的問題はない。穀物代わりに豆類やイモ類を使用しているが、それらを消化しにくい猫もまれにいる。味のバリエーションはあるが、モグニャン等に比べると嗜好性は平均的という声も。粒はやや大きめの三角形で1cm程度、噛む力の弱い猫には砕いてあげた方が良い場合も。多頭飼育で大量買いすると小分けでも風味低下前に使い切れないことがある(2.2kg/箱を購入時)。

口コミ評判: 「コスパが良いのに内容がしっかりしている」「食物アレルギー疑惑の猫も問題なく食べられた」「毛艶が良くなり体調も安定」と、安心感と手頃さを評価する声が多数です。「ドラッグストアで買えるので助かる」「実家の親でも買いやすくてありがたい」と入手性を称賛する意見も。否定的な口コミでは「うちの猫はあまり食べなかった(好みの問題)」「粒が硬そうでシニアには厳しいかも」という声がありました。しかし全体としては手軽さと品質のバランスが良い良心的フードとの評判で、「初めてのプレミアムフードとして最適」という意見もありました。

栄養・安全性エビデンス: 粗タンパク35%以上・脂質14%以上・粗繊維2%以下・灰分9%以下・水分12%以下と明記されており、炭水化物は約28%と推定されます。これは従来の市販フードより高タンパク低炭水化物で、グレインフリー化に伴う利点と言えます。実際「タンパク35%以上、糖質約28%の高タンパク低糖質」と公式情報にもあります。人工添加物についてもビタミンE由来の酸化防止剤のみで安心です。また1袋400gの小分け仕様は、空気に触れて酸化するのを防ぐ効果的な方法であるとされています。チキン味と白身魚味で栄養成分が微妙に異なり、白身魚の方が低カロリーなので肥満猫向きと公式がアドバイスしている点も親切です。これらの点から、ピュリナワンGFは科学的な配慮が行き届いた安全でバランスの良いフードと評価できます。

10. ロイヤルカナン インドア 成猫用

総合評価: 獣医師やブリーダーからの信頼も厚いロイヤルカナンの室内猫向けフードです。高消化性タンパク(消化率90%以上)を採用し、粗タンパク25%とやや控えめながら運動量の少ない室内猫に適した栄養バランス。脂質11%と低脂肪設計でカロリーも374kcal/100gに抑えてあります。食物繊維を配合し毛玉の排出や便臭低減にも配慮。穀物も含みますが、小麦やコーンは加熱処理されており消化吸収しやすい状態です。高タンパク食が合わず軟便になりやすい猫や、ダイエットが必要な猫、シニアに差し掛かった猫にも向く良質なフードでしょう。

  • メリット: 超高消化性タンパクを採用し消化吸収率が非常に高い。タンパク25%、脂質11%と控えめでカロリーも低めなので室内飼い成猫の体重管理に最適。ビートパルプやサイリウム(オオバコ)由来の繊維が腸内環境を整え、毛玉や便臭を軽減。ロイヤルカナン独自の香味設計で食いつきも良好。世界的メーカーで長年の実績とエビデンスが豊富。全年齢ラインナップが充実しており、将来シニア用や療法食へ移行する際もスムーズ。
  • デメリット: グレインフリーではない(小麦、米、コーンなど含有)ため、穀物アレルギーの猫には不適。人工の酸化防止剤BHAや没食子酸プロピルを微量使用しているバージョンもあり、日本仕様には合成酸化防止剤が含まれることがある点は気になる飼い主も。ただしいずれも許容量内で安全性は確保されている。粗タンパク25%とかなり抑えているので、活発な若い猫には物足りない可能性(そういう場合はRCフィットやプロテインエクシジェントなど別ライン推奨)。粒は約1.2cmで硬め、噛まずに丸吞みする猫は吐き戻しに注意。

口コミ評判: 「便秘気味だったのが改善した」「毛玉を吐く回数が減った」「ウンチの匂いが全然違う!」と効果を実感する声が多数あります。「食いつきも良く飽きずに食べてくれる」「長毛種でも快調」と室内飼育猫には合っているとの意見が大半。否定的な声としては「穀物入りなので不安」という添加物への懸念や、「うちの子はなぜか好まなかった」という嗜好の問題がありました。しかし総合的には室内猫の健康維持に役立つフードとして評価され、「困ったときに頼れる安定感のある餌」との声もあります。

栄養・安全性エビデンス: 保証成分はタンパク25%以上・脂質11%以上・粗繊維4.9%以下・灰分8.3%以下・水分6.5%以下。炭水化物は約44%と推定され、市販フード平均的ですが、その分繊維質が多く便容積を増やし毛玉排出を促します。室内飼い猫で運動が少ない場合、過剰なたんぱく質は消化不良便や腸内悪玉菌増加に繋がる可能性があり、本品はあえて抑えたタンパク含有と高消化性でそれに対応しています。実際、「90%以上消化されるタンパク」を使用していると明記されています。酸化防止剤にはミックストコフェロールやローズマリー抽出物など天然系も使われており、安全性に配慮している様子が見られます。毛玉対策・便臭低減効果についても食物繊維やフラクトオリゴ糖の配合により実証されています。エビデンス重視のロイヤルカナンらしく、室内猫の典型的な悩みに科学的アプローチで応えたフードと言えるでしょう。


以上、TOP10のキャットフードを詳しく見てきました。愛猫の年齢や健康状態、好みに合いそうなものは見つかったでしょうか?次に、それらのフードをライフステージ別・体質別にマッピングして整理してみましょう。

ライフステージ別・体質別おすすめフード

猫のライフステージ(年齢)や体質・健康状態によって、適したフードは変わってきます。以下にライフステージ別および体質・お悩み別に、先ほど紹介したフードの中から特におすすめできるものをまとめました。

カテゴリーおすすめフード例 (※ランキングより抜粋)
子猫(~1歳)ジャガー(高タンパク・小粒で成長期に◎)モグニャン(消化吸収◎で子猫の胃にも優しい)※オールステージ対応フードは基本どれも子猫OK。特にジャガーは全猫種全年齢対応。
成猫(1~7歳)グランツ(栄養バランス極めて良好で健康維持に最適)カナガン(活発な成猫の筋肉維持に)ピュリナワンGF(総合栄養食で続けやすく日常使いに◎)
シニア猫(7歳以上)犬猫生活(タンパク31%・脂質15%とシニアに程良い)ロイヤルカナンインドア(低脂肪・高消化で高齢猫にも優しい)モグニャン(小粒で食べやすく消化も◎)
肥満気味・ダイエット中ロイヤルカナンインドア(低カロリー&食物繊維で満腹感)犬猫生活・魚味(脂質12%と控えめ)ジャガー(脂肪15%と低め&L-カルニチン配合)
食物アレルギー体質フィーラインナチュラル(単一のラム&無添加)ジウィピーク(単一タンパク源ラム&穀物ゼロ)モグニャン(チキン不使用で魚メイン)
便秘しやすい・毛玉ケアロイヤルカナンインドア(繊維質配合で便通改善)犬猫生活(オリゴ糖+乳酸菌で腸内環境サポート)ピュリナワンGF(ビートパルプ配合で適度な繊維あり)
偏食気味・食欲が安定しないカナガン(香料無添加でも肉の香りが強く嗜好性◎)ジウィピーク(生肉ジャーキー風で食いつき抜群)フィーラインナチュラル(生肉の旨味で食が細い子も夢中に)

※上記は一例です。猫それぞれ好みや体質が違いますので、様子を見ながら相性の良いフードを選んでください。特にシニア猫や疾患のある猫は急なフード変更に注意し、獣医師と相談しつつ進めましょう。

よくある質問(FAQ)と専門家の回答

最後に、キャットフードに関して飼い主さんから寄せられるよくある質問と、獣医師からの実践的なアドバイスをQ&A形式でまとめます。

Q1: グレインフリーのフードにした方がいいのでしょうか?

A1: 必ずしも全ての猫にグレインフリーが最適とは限りません。グレインフリーは本来、穀物アレルギーの猫向けに開発されたもので、穀物に問題がない猫まで無理に選ぶ必要はありません。確かに穀物を多く含むフードは炭水化物過多になりがちで太りやすいですが、品質の良いフードであれば穀物入りでも適量の炭水化物は問題なく消化できます。実際、調理された穀物は猫でも消化可能であることが実証されています。重要なのは穀物の有無より全体の栄養バランスです。ただし穀物にアレルギーがある場合や低炭水化物食にしたい場合はグレインフリーを選ぶメリットがあります。愛猫の健康状態に応じて判断しましょう。

Q2: 高タンパクのフードは猫の腎臓に悪影響を与えませんか?

A2: 健康な猫であれば高タンパク食で腎臓が悪くなるという明確なエビデンスはありません。猫は本来肉食で高タンパクを必要とする動物です。ただ既に腎臓病がある猫や高齢猫では、過剰なタンパク質摂取が腎臓に負担となる可能性が指摘されています。これは余剰のタンパクを分解する際に腎臓が働くためです。そのためシニア期にはタンパク40%超のような超高タンパク食より、適度な高タンパク(30%前後)のフードや療法食に切り替える場合もあります。ポイントは水分をしっかり摂らせること。高タンパクでも充分な水分補給で老廃物排出を助ければ腎臓への負担軽減につながります。総じて、若く健康な猫では適正な高タンパク食は問題なく、腎臓への影響を過度に心配する必要はありません。

Q3: キャットフードを切り替えるときの注意点は?

A3: フードの変更は徐々に行うのが鉄則です。新しいフードを急に与えると、猫が警戒して食べなかったり一時的に下痢・嘔吐することがあります。目安として7日間くらいかけて徐々に切り替えましょう。初日は旧フードに新フードを1割混ぜ、徐々に新フードの割合を増やしていきます。猫の様子を見ながら、軟便にならないかチェックしてください。また「食いつきが良くない」と感じたら、新フードを細かく砕いて旧フードにふりかけたり、お湯で少し湿らせて香りを立たせる方法も有効です。猫は慎重な生き物なので、ゆっくり慣らすことが成功のコツです。

Q4: 1日にどのくらいの量のフードを与えればいいですか?

A4: 適正量はフードのカロリー含有量と猫の体重・ライフステージによって異なります。基本的には各フードのパッケージに給与量の目安表が載っていますので、それに従うのがベターです。例えば体重4kgの成猫なら1日あたり約250~300kcalが目安で、カロリー400kcal/100gのフードなら60~75g程度になります。子猫や妊娠授乳期は要求量が増えますし、シニアや肥満傾向ならやや控えめに調整します。一気に与えず朝夕2~3回に分けて与えることで血糖値の安定や満腹感持続に役立ちます。また猫は満腹でも美味しいと食べ続けてしまうことがあるので、毎日の体重チェックやボディコンディションスコアを確認しながら微調整してください。

Q5: ウェットフードとドライフード、どちらを与えるべきですか?

A5: 両方メリット・デメリットがあり、一概にどちらがベストとは言えません。ドライフードは栄養バランスが取りやすく経済的で、歯石予防効果も多少期待できます。一方ウェットフード(缶詰・パウチ)は水分を多く含み嗜好性が高いので、水をあまり飲まない猫や食欲不振時の栄養補給に適しています。理想的にはドライを主食のベースとしつつ、適度にウェットを組み合わせると良いでしょう。ウェットは開封後傷みやすいのでその日のうちに使い切る必要があります。総合栄養食のウェットなら主食にしてもOKですが、嗜好性が高い分カロリー過多に注意です。ドライのみ与える場合も、新鮮な水をいつでも飲めるようにし、必要に応じてウェットや水分補給(例えばフードをぬるま湯でふやかす等)を取り入れてください。

まとめ

愛猫にとって本当に良いフードを選ぶことは、健康と幸せを守るうえでとても重要です。本記事で紹介したランキングTOP10のキャットフードはいずれも安全性と美味しさに配慮された優秀なフードばかりです。ただ猫ちゃんにも個性がありますので、実際に少量ずつ試しながらその子にベストなご飯を見つけてあげてください。適切なフード管理と愛情で、愛猫との健やかな毎日をお過ごしくださいね!

  • この記事を書いた人
院長

院長

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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