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膵炎の犬のフード選びには「低脂肪」という明確な方針があります。しかし「低脂肪なら何でもいい」わけではなく、数値の読み方・処方食と市販食の使い分け・病期別の対応が必要です。
このページでは、フード管理の全体像を体系的に解説します。
このページでわかること
膵臓は食べたものを消化するための消化酵素(リパーゼなど)を分泌する臓器です。脂肪を摂取すると膵臓は大量のリパーゼを分泌しようとします。膵炎状態の膵臓にこの刺激が加わると、炎症が悪化・再燃するリスクがあります。
脂肪が消化管に入ると、コレシストキニンなどのホルモンが膵臓を刺激し消化酵素の分泌を促します。炎症中の膵臓にとってこれが負担になります。
脂肪摂取を制限することで膵臓への刺激を最小化し、炎症の悪化を防ぐことが食事管理の目的です(エビデンスレベル◎)。
急性期が終わっても、膵炎の再発リスクは継続します。長期的な低脂肪食管理が再発予防に重要です(エビデンスレベル○)。
DM換算(Dry Matter換算、乾物換算)とは、フードの水分を除いた状態での成分比率を表す計算方法です。ドライフードとウェットフードは水分量が大きく異なるため、そのままの数値では比較できません。DM換算することで同じ基準で比較できます。
ウェットフードは水分が多く、成分表の脂肪%が低く見えます。しかしDM換算すると実際の脂肪割合は高くなることがあります。「缶詰だから低脂肪」と思い込まずに必ず計算してください。
| フードの種類 | 水分%(目安) | 表記脂肪% | DM換算脂肪% | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| ドライフード(低脂肪) | 約10% | 8% | 約8.9% | ◯ |
| ウェットフード(低脂肪) | 約78% | 2% | 約9.1% | △(要確認) |
| ウェットフード(注意) | 約78% | 4% | 約18.2% | × NG |
| ドライフード(通常) | 約10% | 15% | 約16.7% | × NG |
絶食・点滴から始まり、担当獣医師の指示に従って徐々に食事を再開します。自己判断での食事変更は禁止。処方食が指示されている場合はそれに従い、市販フードへの切り替えは担当獣医師の許可が出るまで待ちます。
処方食から低脂肪市販フードへの移行を検討できる時期です。DM換算で脂肪10%以下を基準に選びます。フード変更は7〜14日かけて少しずつ切り替えます(急な変更は消化器症状を引き起こすことがあります)。
症状がなく安定している時期でも、低脂肪食の継続が再発予防の基本です。「元気だから」と高脂肪食に戻すと再発リスクが高まります。フードの見直しは年1〜2回、担当獣医師と相談しながら行うことが推奨されます。
「低脂肪」の表示は各メーカーの基準によって異なります。必ず成分表を確認し、DM換算で10%以下かどうかを自分で計算することが重要です。「低脂肪」「ライト」などの表示だけを信頼せず、数値で確認する習慣をつけてください。
担当獣医師の判断によります。軽症で一度の発症であれば数ヶ月で市販低脂肪フードに移行できる場合もありますが、再発を繰り返している犬や慢性膵炎と診断されている場合は長期〜終生の処方食継続が推奨されることもあります。「いつ切り替えられるか」は担当獣医師に相談してください。
膵炎の食事管理では主に脂肪制限が中心で、たんぱく質は制限不要とされることが多いです(腎臓病の合併がある場合はたんぱく質も制限が必要なため注意)。消化しやすい良質なたんぱく質(鶏ささみ・白身魚など)が適切とされることがあります(エビデンスレベル○)。
手作り食は脂肪量を自分でコントロールできる反面、栄養バランスを保つことが難しいです。カルシウム・ビタミン・ミネラルなどが不足するリスクがあります。手作り食を取り入れる場合は、獣医栄養師や栄養管理に詳しい獣医師のサポートのもとで行うことをおすすめします。
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