
人間が口にして問題ない食材でも、犬の体では有害に働く場合があります。犬は人と代謝機能や消化酵素の働きが異なるため、チョコレートのテオブロミンを分解するのが極端に遅かったり、キシリトールでインスリンが過剰分泌されたりと、食べ物への反応が人とは大きく違うのです。その結果、犬にとっては中毒症状(嘔吐・下痢・痙攣など)や最悪の場合命に関わる危険性さえあります。可愛い愛犬に長生きしてもらうためにも、「犬に与えてはいけないもの」を正しく知り、中毒を防ぐ対策を講じることが大切です。
ワンちゃんは飼い主さんの食べ物に興味津々で、おねだりしてくることがありますよね。つい甘やかして「少しだけなら…」と与えたくなるお気持ちもわかります。しかし犬自身はそれが安全か危険か判断できません。飼い主である私たちが知識を持ってしっかり管理し、愛犬を守ってあげましょう。
犬に与えてはいけない危険な食べ物一覧【中毒を起こす食材】
では具体的に、犬が絶対に食べてはいけないものにはどのような食材があるのでしょうか。以下に主な危険食品と中毒を起こす理由・症状をまとめます。身近な食品が含まれているため、内容をよく確認して日頃の食事管理に役立ててください。
- 玉ねぎ・長ねぎ・ニラ・にんにく等のネギ類: ネギ科の野菜には「アリルプロピルジスルフィド」などの有機スルフィド化合物が含まれ、犬が摂取すると赤血球を破壊して溶血性貧血を引き起こします。生でも加熱しても毒性は消えず、少量舐めただけでも「玉ねぎ中毒」を起こし得ます。貧血や血尿、嘔吐・下痢などの中毒症状が現れ、最悪の場合は死に至ることもあります。一般に致死量は犬の体重1kgあたり約20g以上とも言われますが、個体差も大きいためごく微量でも危険です。ハンバーグなどネギ類エキスの入った料理の残りを与えるのも避けましょう。
- チョコレート・ココア: カカオに含まれるテオブロミンおよびカフェインは犬には強い毒性があるため、チョコレート類は決して与えてはいけません。犬が誤食すると落ち着きなく興奮し、嘔吐、下痢、ふるえや痙攣、発熱、不整脈など重篤な症状を起こし、心不全や昏睡を経て死亡する危険性もあります。特にダークチョコレートのようにカカオ濃度の高いものほどテオブロミン含有量も多く、少量でも危険度が増します。犬が届く場所にチョコ製品を置かないよう十分注意しましょう。
- ぶどう・レーズン(干しぶどう): 一見ヘルシーな果物ですが、ぶどう類は犬にとって猛毒です。未だ何の成分が毒になるか解明されていないものの、少量でも摂取後数時間で繰り返し嘔吐や下痢を発症し、元気消失・ふらつきなど明らかな異常が見られます。放置すると急性腎不全に陥り、1日~数日で命を落とすケースも報告されています。特にレーズンは乾燥により凝縮されているため、ぶどうより少量でも危険です。実際にぶどうの皮を食べただけで急性腎不全になった犬の症例もあるほどです。
- キシリトール(ガム・飴など): キシリトールは人には無害な天然甘味料ですが、犬が摂取すると短時間で重篤な中毒を起こします。犬では血糖値調節のホルモンであるインスリンを大量に分泌させてしまい、食後30分~1時間程で急激な低血糖症を引き起こします。低血糖により嘔吐、ふらつき、痙攣、昏睡などが生じ、未治療の場合は死亡する場合や急性肝不全に陥る恐れもあります。キシリトールはガムやキャンディーのほか、シュガーレスの焼き菓子や歯磨き粉など様々な製品に含まれるため要注意です。
- カフェイン飲料(コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンク等): カフェインも犬には危険な興奮物質です。交感神経や中枢神経を過度に刺激し、嘔吐、頻脈(心拍数の上昇)、血圧上昇、過剰な興奮、不整脈や痙攣発作などの症状を引き起こします。一般に犬のカフェイン致死量は体重1kgあたり約140mgとされ、小型犬ならコーヒー数口程度でも危険なおそれがあります。コーヒー豆や使用済みのティーバッグをゴミ箱からあさって中毒になる事故もありますので、飲み残しやカスの管理にも注意しましょう。
- アルコール飲料(酒類、発酵食品): 犬はアルコール(エタノール)に対する耐性が非常に低く、ビールやワインなどわずかな量でも中枢神経系に障害を起こします。摂取15~30分ほどで酩酊症状(ふらつき、嘔吐、過度のよだれ、傾眠など)が現れ、重症だと昏睡状態や呼吸抑制から死に至ることもあります。イタズラで飼い主のグラスのお酒を舐めて中毒になる事故も起こり得ます。アルコール入りの菓子やエタノール製剤(消毒液、保冷剤など)も犬の手の届く場所に置かないようにしましょう。
- マカダミアナッツ: マカダミアも犬に有害な食材です。中毒を起こす具体的な毒成分は未解明ですが、犬が食べると6~24時間以内、おおむね半日ほどで後肢の筋力低下(ふらつき)や嘔吐・発熱などの症状を示すことが報告されています。通常は数日で回復しますが、場合によっては虚脱状態が長引くこともあります。わずか数粒のナッツで中毒になった例もあるため、ナッツ類全般(アーモンド、クルミなども消化不良や塩分過多のリスクがあります)は与えないほうが無難です。
- アボカド: 栄養豊富なアボカドも、犬には危険な果物です。果肉や皮、種子、葉に含まれるペルシンという殺菌成分が犬に中毒症状を起こす可能性が指摘されています。少量でただちに重症化する例は多くありませんが、大量に摂取すると膵炎や呼吸困難、心嚢水貯留(心臓を包む膜への液体貯留)など深刻な症状、さらには死亡リスクすら報告されています。どの程度の量で危険かは明確になっていないため、アボカドは犬には与えないようにしましょう。
- その他の危険な食品: 上記以外にも、犬に有害となり得る食材はまだあります。銀杏(ぎんなん)は中毒を起こすと痙攣発作の原因になりますし、観葉植物のアロエも品種によっては下痢や貧血の原因となります。またホップ(ビール醸造に使う植物)は犬が摂取すると高熱など重篤な症状を起こすことが知られています。これらは日常的に犬が口にする機会は多くないかもしれませんが、家庭菜園や落ち葉などから思わぬ誤食をする可能性があるため注意してください。
与える際に注意が必要な食品【少量なら大丈夫?】
上記で挙げたものほど深刻ではないものの、与え方に注意が必要な食べ物もあります。中毒を起こすわけではありませんが、犬の体調不良や事故につながりやすいため油断は禁物です。
- 牛乳・乳製品: 犬は乳糖を分解する酵素が少ないため、牛乳やヨーグルトなどを与えると下痢や嘔吐を起こしやすくなります(いわゆる乳糖不耐症です)。特に成犬以上では消化できない場合が多いので、カルシウム補給には犬用ミルクを利用しましょう。
- イカ・タコ・貝類: イカやタコ、貝は非常に消化が悪い食材です。少量でも胃腸に負担がかかり、嘔吐や下痢の原因となります。また貝類の中には成分的に有害なものもあり注意が必要です。
- 骨付き肉・鳥の骨: 魚や鶏の細かい骨は裂けやすく、鋭利な断片が消化管を傷つけたり詰まらせたりする恐れがあります。特に加熱調理した骨は固く脆いため危険です。骨のおやつを与える場合は専用に加工された安全なものを選びましょう。
- 脂肪分の多い食品: バターやベーコン、揚げ物など脂っこい食べ物は、犬に与えると膵炎(すいえん)を引き起こすことがあります。急性膵炎になると激しい腹痛や嘔吐に見舞われ命に関わるため、高脂肪の人間食は避け、犬には脂肪分控えめの食事を心がけてください。
- 香辛料・塩分の強い料理: 唐辛子やわさびなどの香辛料は犬の胃腸を強く刺激し、下痢や粘膜のただれを招きます。塩分や糖分の過剰摂取も高血圧や肥満症の原因となります。人間の味付けした料理の残りを安易に与えないよう注意しましょう。
- 果物の種や芯: リンゴの種や桃・梅の核には微量のシアン(青酸)が含まれ、有害とされています。また果物の芯やスイカの皮など消化できない部分は腸閉塞の危険があります。果物をおすそ分けする際は必ず種や芯を取り除き、与えすぎにも注意しましょう。
以上のように、「犬に与えてはいけないもの」は多岐にわたります。人には美味しく健康によい食べ物でも、犬にとっては毒になることを忘れないでください。たとえ「少量なら大丈夫」と思えるものでも、習慣化すると健康被害につながったり中毒事故のきっかけになったりします。愛犬のため、与える食べ物は安全性を最優先に選ぶようにしましょう。
犬が危険なものを食べてしまった時の症状チェック
万が一、犬が食べてはいけないものを口にしてしまった場合、どのような症状が現れるでしょうか。犬の中毒症状は原因物質によって様々ですが、飼い主さんが特に注意すべき代表的な症状を挙げます。
- 嘔吐・下痢: 最も多い中毒の初期症状です。食べてから比較的早い段階で繰り返し吐いたり下痢をする場合、何か有害なものを食べた可能性があります。吐しゃ物に食べかすが混じっていれば原因特定の手がかりになりますが、自己判断は禁物です。
- ふらつき・痙攣: 神経症状が出るケースでは、足元がふらついてまっすぐ歩けない、筋肉がピクピクと震える、ひきつけを起こす(痙攣)などが見られます。カフェイン中毒や低血糖症状、チョコレート中毒が進行した場合、あるいは重度のアルコール中毒や銀杏中毒などで発作的な痙攣が起こる可能性があります。発作が治まらない時は非常に危険な状態です。
- 脱水症状: 嘔吐や下痢が重なると体から水分が失われ、鼻先や口腔粘膜が乾く、皮膚の弾力低下(テント状につまんだ皮膚が戻らない)、尿量減少など脱水のサインが現れます。水をがぶ飲みする様子も見られますが、飲んでもすぐ吐いてしまう場合は点滴等の処置が必要です。
- 貧血症状: ネギ類(玉ねぎ、にんにくなど)を食べた場合は溶血による貧血が起きることがあります。歯茎や舌の色が白っぽくなる、元気消失、呼吸が荒くなるといった症状が見られ、重度になると命に関わります。尿が赤褐色になる血色素尿も玉ねぎ中毒の特徴的な症状です。
- 呼吸困難: ハアハアと浅く早い呼吸を繰り返したり、ゼーゼー苦しそうに喉を動かす様子は危険です。アレルギー反応や貧血の悪化、重度の中毒でショック状態に陥っている可能性があります。早急に獣医師の診察を受けましょう。
- 元気消失・昏睡: 飼い主から見て「なんだか様子がおかしい」「ぐったりして反応が鈍い」と感じる場合、何らかの異変が起きています。ぶどうやレーズンによる急性腎不全、キシリトールによる低血糖、アルコール中毒などでも犬が虚脱状態(ぐったりして反応しない)になることがあります。呼びかけにも反応せず横たわっている場合は非常に危険なサインです。
上記のような症状は、必ずしも食べてすぐ出るとは限らない点にも注意が必要です。チョコレートやカフェインは通常摂取後1~6時間で症状が現れますが、ネギ類やブドウでは数日経ってから腎不全症状が出る場合もあります。そのため、「食べた直後は元気だから大丈夫」と油断するのは禁物です。少しでも異変を感じたら早めに動物病院に相談し、上記のような症状が一つでも当てはまる場合は緊急事態と考えてください。
犬が中毒を起こした時の正しい対処法
愛犬が食べてはいけないものを食べてしまった時、あるいはすでに中毒と思われる症状が出ている時は、一刻も早い対応がカギになります。慌てず落ち着いて、次のポイントを確認・実行しましょう。
①食べたもの・量・時間を確認する: 何をどれくらい、いつ食べたのかを把握してください。犬の体格や食べた量によっては症状の重篤度が変わりますし、動物病院に連絡する際にも重要な情報となります。イタズラ食いの場合、証拠となる包装や残骸が散らかっていないか周囲を確認し、「〇月〇日〇時頃に〇〇を△△個(△g)食べた」など具体的にメモしましょう。症状が出ている場合はいつからどんな症状がどの程度の頻度で出ているかも記録しておくと診断の助けになります。
②すぐに動物病院へ連絡する: 自宅でできる応急手当には限界があり、犬の中毒を完全に治療することは飼い主にはできません。できるだけ早くかかりつけの獣医師に電話し、指示を仰いでください。休日夜間でかかりつけと連絡が取れない場合は、地域の夜間救急動物病院や動物中毒相談窓口に相談しましょう。「いつ・何を・どれくらい食べたか」という情報を的確に伝えることで、獣医師側も必要な処置を判断しやすくなります。言葉で説明しづらい時は、ペットが吐いたものや現場の写真・動画を撮影しておくと役立ちます。
③自己判断で吐かせようとしない: 飼い主としては「とりあえず吐かせればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、獣医師の指示なしに催吐(さいと)処置をするのは危険です。無理に喉に手を入れたり、塩水やオキシドール(過酸化水素)を飲ませて吐かせようとすると、嘔吐物が誤って気管に詰まる窒息事故を招いたり、食道や胃を傷つける恐れがあります。また、食べ物の種類によっては吐かせない方が良いケース(刺激物や尖ったもの、腐敗したもの等)もあります。自己流の対処はかえって危険ですので、必ず獣医師の指示を仰いでください。
④動物病院での処置に従う: 病院では、食べた物や症状に応じて専門的な処置が施されます。誤食から時間があまり経っていなければ注射薬で催吐処置を行い、胃の内容物を吐かせることがあります。時間が経過して毒素が吸収されている場合は、点滴による毒素の薄め処置や、毒素を吸着して排出させる内服薬(活性炭など)の投与が行われます。すでに発症している症状に対しては、痙攣止めや解毒剤などの対症療法が施されます。重度の場合は入院のうえ、場合によっては胃洗浄や輸血・透析といった集中的治療が必要になることもあります。処置や治療にかかる費用は内容によりますが、催吐処置のみで数千円~1万円前後、入院治療や高度医療が必要になれば数万円以上かかるケースもあります。ペット保険に加入していない場合は費用負担も大きくなりますが、愛犬の命には代えられません。獣医師とよく相談し、指示に従いましょう。
犬の誤食・中毒事故を防ぐための対策
食べてはいけないものによる事故は、飼い主の予防策で高確率で防げます。普段から次のような点に気を付け、愛犬を危険から遠ざけましょう。
- 犬の届かない所に保管する: 一番大切なのは、犬が口にできる範囲に危険な食べ物を置かないことです。調理中に使う玉ねぎやチョコレート菓子など、テーブルや台所に放置しない習慣を徹底しましょう。戸棚や冷蔵庫もしっかり閉め、ゴミ箱も蓋付きで倒されないタイプを使用すると安心です。
- 床に落とさない・すぐ拾う: キッチンで食材をうっかり床に落としてしまうことがありますが、犬は素早く見つけて食べてしまいがちです。ネギの切れ端やブドウ1粒でも見逃さず、落としたら即座に片付けましょう。料理中は犬をキッチンに近づけないのも有効です。
- テーブルの食べ残しに注意: 人の食事中、犬がテーブルに飛びついて料理を奪うことがあります。食卓には犬を近寄らせないか、食事が終わるまでケージで待機させるなどのしつけをしましょう。特にお子様がいる家庭では、子供が食べかけのチョコやブドウを床に落としてしまう事故も少なくありません。家族全員で注意が必要です。
- 散歩中の拾い食い対策: 外散歩では地面に落ちている食べ物やゴミを口にする危険があります。リードを短めに持ち、犬の口元に注意を払いましょう。万一に備えて「leave it(ダメ)」のコマンドを教えておくと役立ちます。また、好奇心旺盛で何でも拾ってしまう子には口輪(マズルガード)の使用も検討してください。視界が確保でき、口が覆われない拾い食い防止用マズルも市販されています。
- 来客時・イベント時の配慮: 来客があると人間の食べ物が室内にあふれ、犬が盗み食いしやすくなります。お皿を床に置きっぱなしにしない、手の届く低い位置に料理を置かないなど配慮しましょう。バレンタインやクリスマスなどチョコレートを扱うイベントでは特に注意が必要です。「犬が入れない部屋」に保管するなど工夫してください。
- 知識をアップデートする: ペットの中毒事故に関する新しい情報にも目を配りましょう。研究が進むことで「今まで大丈夫と言われていた物が実は危険」と判明する可能性もあります。信頼できる獣医師監修の情報源から知識をアップデートし、愛犬の安全に役立ててください。
こうした対策を講じつつも、万が一事故が起きてしまうこともゼロではありません。その際に適切に対処できるよう、本記事で解説した内容を家族みんなで共有し、緊急時の連絡先(かかりつけ病院や夜間救急先)も確認しておくと良いでしょう。「備えあれば憂いなし」です。
中毒予防に役立つおすすめグッズ・食品3選
最後に、犬の誤食事故を防ぐために役立つアイテムや代替食品を獣医師の視点からいくつかご紹介します。日頃からこうした商品を活用することで、危険な食べ物をうっかり与えてしまうリスクを減らし、愛犬との生活をより安心・快適なものにできるでしょう。
🛡️ 中毒予防に役立つおすすめグッズ・食品3選 比較表
順位 | 商品名 (ブランド) | カテゴリ | 参考価格 (税込) | 安全性 | 効果性 | 使いやすさ | 対象犬 | 主な効果・特徴 | メリット | デメリット |
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1位 | ドギーマン ハヤシ ペットの牛乳 成犬用 | 代替食品 (飲み物) | 200ml:約200円 1L:約600円 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 全犬種・全年齢 | ・乳糖ゼロで下痢防止 ・カルシウム・ビタミンD強化 ・国産生乳使用 ・そのまま与えられる | ・牛乳による中毒リスク回避 ・栄養補給と水分補給 ・食欲増進効果 ・投薬時の補助に使える | ・高カロリーで与えすぎ注意 ・開封後は要冷蔵 ・保存期間が短い |
2位 | ドッグダイナー ハートのギフトチョコケーキ | 代替食品 (おやつ) | 約1,500円 (1個) | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | 小型犬~中型犬 | ・キャロブ使用でカフェインゼロ ・チョコレート風味で満足感 ・フルーツトッピング ・砂糖不使用 | ・チョコレート欲求を安全に満足 ・イベント時の共有体験 ・見た目が豪華で写真映え ・無添加で安心 | ・価格が高め ・季節限定で入手困難 ・大型犬には小さめ |
3位 | テラモト OPPO クァック(マズル) | 予防グッズ (口輪) | 約1,000~ 2,000円 | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | 全犬種 (サイズ別) | ・拾い食い完全防止 ・アヒル型で威圧感軽減 ・シリコン素材で快適 ・パンティング可能 | ・誤食事故を物理的に防止 ・可愛い見た目で印象◎ ・呼吸に影響しない設計 ・軽量で犬の負担少 | ・慣れるまで時間要 ・散歩時の注目を集める ・装着に技術が必要 |
1. ドギーマン ハヤシ 「ペットの牛乳 成犬用」
特徴: 市販の牛乳から乳糖分をカットし、犬が下痢をしにくいよう調整されたワンちゃん用ミルクです。国産生乳を使用し、カルシウムやビタミンDも強化されています。成犬用以外に子犬用・シニア用もあり、ライフステージに合わせて最適な栄養補給ができます。液体タイプでそのまま与えられる手軽さも魅力です。
おすすめ理由: 「犬に牛乳を飲ませたいけどお腹が心配…」という飼い主さんにぴったりの商品です。通常の牛乳だと下痢の恐れがありますが、本品なら乳糖ゼロで安心。獣医師としても、栄養補給や水分補給に役立つアイテムとしておすすめできます。食欲が落ちた犬でもミルクの香りにつられて飲んでくれる子が多く、夏の水分補給や投薬時の飲み物としても便利です。
適しているケース: 乳糖不耐症の犬全般に適しています。普段の水代わりや食欲のない時の栄養源として、子犬の離乳期やシニア犬の介護食としても活用できます。牛乳の味が好きな愛犬へのおやつ代わりの飲み物にも良いでしょう。ただし高カロリーなので与えすぎには注意し、主食の代わりにしないようにしてください。
購入先情報: 全国のペットショップやホームセンター、一部のスーパーなどで購入できます。Amazonや楽天市場など通販でも手に入り、1本あたり200ml~1000ml入りサイズが各種販売されています。保存料無添加のため開封後は冷蔵し、早めに使い切りましょう。
2. ドッグダイナー 「ハートのギフトチョコケーキ」(犬用おやつ)
特徴: 飼い主さんと愛犬が一緒にバレンタインを楽しめるよう開発された、犬用チョコレート風ケーキです。見た目はまるで小さなチョコレートケーキですが、原材料にイナゴマメ(キャロブ)を使用しておりカフェインやテオブロミンは一切含まれていません。さらにイチゴやバナナ、パイナップルなど犬が喜ぶフルーツもトッピングされ、砂糖不使用でも自然な甘みが感じられる贅沢なおやつになっています。
おすすめ理由: チョコレートを愛犬にあげられない代わりに、安全に配慮された「チョコ風味」おやつで一緒にイベントを楽しめる点が獣医師としても嬉しいポイントです。イナゴマメはポリフェノールや食物繊維が豊富で健康的ですし、人工保存料や着色料も無添加なので安心して与えられます。実際に購入した飼い主さんからも「人間用みたいにオシャレ」「愛犬が夢中で食べた」と評判で、特別な日のご褒美に最適です。
適しているケース: 愛犬と季節イベントを楽しみたい飼い主さんに向いています。バレンタインデーや愛犬の誕生日などにケーキとしてあげれば写真映えもしますし、ペット仲間へのプレゼントにも喜ばれます。小型~中型犬が食べやすいサイズですが、大型犬には物足りない場合は通常のおやつにトッピングしてあげると良いでしょう。小麦粉フリーなのでアレルギーが気になる子にも比較的安心です。
購入先情報: ドッグダイナー公式通販サイトのほか、Amazonや楽天市場でも購入可能です。数量限定商品のためシーズンによって在庫が変動します。価格は1個あたり約1,500円前後で、セット販売や季節限定パッケージも展開されています。
3. テラモト 「OPPO クァック」 (拾い食い防止マズル)
特徴: アヒルのくちばし型がユニークな犬用口輪(マズル)で、装着することで無駄吠えや拾い食いを防止する効果があります。やわらかいシリコン素材でできており、犬の鼻口部に優しくフィットします。通気性が良く口を少し開けて舌を出せる構造のため、パンティング(舌を出してハアハア呼吸)も可能で熱中症の心配が少ない設計です。サイズ展開もS~Lと豊富で、小型犬から大型犬まで対応しています。
おすすめ理由: 拾い食い癖のあるワンちゃんにとって、散歩中の誤食事故を防ぐ心強いアイテムです。獣医師としても、繰り返す誤食で何度も来院する子を見るとマズルの活用は有効と感じます。OPPOクァックは見た目が可愛らしく周囲から怖がられにくい点もメリットです。装着時に犬がストレスを感じにくい工夫(柔らか素材・軽量設計)がされているため、しつけトレーニングの一環として取り入れやすいでしょう。
適しているケース: 何でも口に入れてしまう若い犬や好奇心旺盛な犬に特に向いています。散歩コースに食べ物のゴミが多い地域や、多頭飼いで目が行き届かない状況でも役立ちます。また吠え癖や噛み癖の対策グッズとしても応用可能です。初めて使う際は嫌がらないようおやつを見せつつ短時間から慣らし、装着にポジティブなイメージを持たせてください。
購入先情報: ペットショップやトレーニング用品を扱う店舗で購入できます。Amazonや楽天市場など通販サイトでも「OPPO クァック」で検索すると各サイズがヒットします。価格はサイズによりますが概ね1,000~2,000円程度です。カラーバリエーションも豊富なので、愛犬に似合う色を選べるのも嬉しいですね。
まとめ
「犬に与えてはいけない食べ物」について、その具体例から症状・対処法、予防策まで包括的に解説してきました。チョコレートや玉ねぎをはじめ、私たちにとって何気ない食品が愛犬の命を脅かす可能性があることをご理解いただけたでしょうか。大切なのは、飼い主が正しい知識を持って事故を未然に防ぐことです。犬は自分では危険を選り分けられませんから、私たち人間が注意するしかありません。
改めて、愛犬の届く場所に危険な物を置かない、与える食材は安全か確認する、万一の時はすぐ専門家に相談する、といった基本を徹底しましょう。「少しくらい平気だろう」という油断が取り返しのつかない結果を招くこともあります。反対に、飼い主が十分に気を付けていれば防げる事故も多いのです。
筆者も獣医師として、飼い主さんとその愛犬が安心して生活できることが何より大切だと日々痛感しています。正しい知識と対策で中毒を予防し、ぜひ健康で楽しい毎日を愛犬と過ごしてくださいね。何かわからないことや不安なことがあれば、遠慮なくかかりつけの獣医師に相談しましょう。愛犬の安全を第一に、これからも素敵なペットライフを送りましょう!