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【獣医師監修|猫の膀胱炎】血尿が治らない、繰り返す•元気はある場合の治療法やオススメのフードについて解説

【獣医師監修|猫の膀胱炎】血尿が治らない、繰り返す•元気はある場合の治療法について解説

血尿が出ても元気がある、治ったと思ってもまた膀胱炎を発症する…

といったことはありませんか?そのような症状があれば、ストレスが原因となる特発性膀胱炎の可能性が高いです 。

特発性膀胱炎は猫に多い膀胱炎の一種で、頻尿(何度も少量の排尿)、血尿、トイレ以外での排泄(粗相)などの症状が現れます 。一旦症状が治まったように見えても再発を繰り返す厄介な疾患であり、適切な治療と環境の見直しが必要です。悪化すると膀胱内でできた血の塊や炎症産物が尿道に詰まって尿道閉塞を引き起こし、放置すると尿毒症と呼ばれる命に関わる状態になることもあります。早めの対処が重要です。

もし特発性膀胱炎なら、薬よりも環境改善や食事による治療が最優先です。そのため、細菌感染でない膀胱炎に安易に薬を使い続けるのは不必要な投薬になる可能性があります。

猫の血尿とは?

血尿とは、尿の中に血液が混じった状態のことです。尿路(腎臓〜尿管〜膀胱〜尿道)の粘膜から出血すると尿に血が混ざります。猫の血尿の主な原因には以下のようなものがあります。

  • 尿石症(結石) – 尿路のどこかに結晶や結石ができ、それが粘膜を刺激して出血することがあります。
  • 膀胱炎・尿道炎 – 膀胱や尿道の炎症によって粘膜が傷つき、細菌感染が加わると出血を伴うことがあります。
  • 腫瘍 – 膀胱や尿道の腫瘍によって出血し、血尿が出ることがあります。

尿石症では尿路内にできた結晶・結石が粘膜を傷つけることで血尿が出ます。膀胱炎や尿道炎の場合、炎症で粘膜が傷つき細菌が増殖すると血尿を引き起こします。また腫瘍によっても血尿が見られることがあります。

しかし、若い猫の血尿原因の多くは特発性膀胱炎だと報告されています 。実際、猫の下部尿路疾患(FLUTD)全体の約55〜67%は特発性膀胱炎が占めるとのデータがあります 。つまり、結石や感染が見つからないのに血尿や頻尿などの症状を起こすストレス性の膀胱炎が若い猫では非常に多いのです 。

治らない血尿は特発性膀胱炎が原因

若い猫で血尿がなかなか治まらず、何度も繰り返す場合、特発性膀胱炎が原因である可能性が極めて高いです。特発性膀胱炎とは名前の通り原因が特定できない(特発性)膀胱の炎症で、環境ストレスなどが引き金となり膀胱粘膜に慢性的な炎症が起こる病気です 。炎症が繰り返し発生し、症状がぶり返すことが特徴です。

もちろん血尿の原因として結石症など他の病気が併発している可能性もあります。しかし特発性膀胱炎そのものが尿石形成の一因となることも知られており(ストレスで濃い尿が続き結晶ができやすくなる等)、結石だけ治療しても根本原因のストレス性膀胱炎を治療しなければ血尿はぶり返してしまうことがあります 。

したがって、尿石症だけを治療しても、原因である特発性膀胱炎自体にアプローチしないと血尿は完全には治りません。また治ったように見えてもしばらくすると再発してしまうことがあります。根本のストレス要因を取り除く治療が重要です。

猫の膀胱炎とは?

猫の膀胱炎の約2/3は特発性膀胱炎(ストレス性膀胱炎)です 。犬ではストルバイト結石や細菌感染による膀胱炎が多いですが、猫ではそれらが原因となる膀胱炎は比較的少なく、原因不明だがストレス関連と考えられる膀胱炎が大半を占めます。

特発性膀胱炎は、腫瘍や細菌感染など明らかな異常が見つからないのに頻尿・血尿・トイレ以外での排尿(粗相)・排尿困難といった症状を呈するため、飼い主さんにとっては原因が分からず不安な病気です 。尿検査で結晶が見つかることもありますが、それだけでは結石症とは断定できません。上述のような症状が当てはまれば細菌感染などが無くても特発性膀胱炎の可能性が高いので注意してください。

猫の膀胱炎の症状

猫が膀胱炎になると現れる主な症状は以下の通りです。

  • 血尿(尿に赤みが混ざる)
  • 頻尿(何度もトイレに行き少量ずつしか出ない)
  • 排尿障害・疼痛(トイレで長時間いきむ、痛がる)
  • トイレ以外での排尿(間に合わず粗相する、場所を選ばず排尿する)

これらが典型的な症状の組み合わせですが、特発性膀胱炎の初期は血尿が少量出る程度で食欲もあり元気なことがほとんどです。そのため飼い主さんも様子を見てしまったり、膀胱炎に気づかず見逃してしまうことがあります。

血尿が出るけど、猫は元気な場合は?

愛猫が元気そうに見えるのに血尿だけが出ている場合、初期の特発性膀胱炎かもしれません。特発性膀胱炎では上述の通り軽度であれば猫の全身状態(元気・食欲)は保たれることが多く、症状も一時的で数日以内〜1週間程度で自然に治ることがあります 。しかし残念ながらまたすぐ再発するケースが非常に多いのです 。

膀胱炎は自然治癒する?

実は猫の膀胱炎の中には自然治癒するものもあります。それがストレス性の特発性膀胱炎です。 でも述べられているように、特発性膀胱炎の症状は治療しなくても約1週間以内に一旦治まることが多いのです。しかし原因となるストレス要因を解消できていない場合、またすぐに再発を繰り返してしまいます 。

一方、シュウ酸カルシウム結石や細菌感染による膀胱炎は自然治癒しません。適切な薬物治療や結石除去などが必要ですので注意が必要です。

元気がない場合は要注意!

血尿がポタポタ出ていて猫が明らかに元気がない(痛がって動かない、ぐったりしている)場合は要注意です。血液成分や膀胱炎による炎症産物が尿道内で固まり血栓(血の塊)となって尿道閉塞を引き起こす恐れがあります。尿道に血栓ができかけの初期段階では不完全閉塞のため少しずつ尿が漏れ出ますが、完全に塞がってしまうと尿が一切出なくなり尿閉という状態になります。

尿閉になると数日で急性腎不全や膀胱破裂を起こし、命に関わる緊急事態に至ります。したがって、猫が辛そうにしていたり食欲不振・嘔吐など全身症状を伴う場合はすぐ動物病院で診察・処置を受けてください。

治療せず放置してもいい?

放置せず、必ず治療しましょう! 猫の膀胱炎を治療せずに様子見してしまうと、先述の血の塊や結晶などが詰まる尿路閉塞や、そこから波及する急性腎不全を引き起こす恐れがあります。症状が軽く見えても必ず獣医師の診察を受け、適切な治療と再発防止策を講じることが大切です。

特発性膀胱炎はどのくらいで治る?

特発性膀胱炎の多くは5〜7日程度で自然に治癒します 。しかし再発率が非常に高いことも大きな特徴です。研究によると約半数〜3分の2の猫で初回エピソードから1年以内に再発が起きたと報告されています 。中には再発率78%と報告した文献もあり 、いずれにせよ一度特発性膀胱炎を経験した猫の多くがその後も繰り返し発症すると考えてください。

また、特発性膀胱炎の好発年齢(発症しやすい年齢)は1〜6歳の若い成猫ですが、報告によっては生後6ヶ月未満の子猫で初発した例もあるなど、非常に若齢でも起こり得ます。オス猫は尿道が細長く狭いため、特発性膀胱炎による炎症や出血で尿道閉塞を起こしやすい傾向があります。

オス猫は尿道が細く長いため、特発性膀胱炎になると血液や粘液のプラグが詰まりやすく、尿道閉塞を起こしやすいです。充分注意しましょう。

さらに、尿道閉塞を起こした猫の約67%は結石ではない原因(タンパク質の塊や粘液など)による閉塞だったとの報告があります 。これは猫の尿道閉塞のほとんどが結石や細菌感染ではなく、特発性膀胱炎に伴う炎症産物(尿道プラグ)によって引き起こされていることを示唆しています。

特発性膀胱炎は抗生剤や薬では治らない

特発性膀胱炎は抗生物質や消炎剤といった薬では根治できません。膀胱炎というと抗生剤を思い浮かべますが、特発性膀胱炎は細菌感染がないため抗生剤は効果がなく、投与してもしなくても症状が治まるまでの期間はほとんど変わらないのです 。実際、無治療でも1週間程度で症状は一旦治まりますが、またしばらくすると再発するケースがほとんどです。

「え?でも薬を飲んだら1週間ほどで膀胱炎が治ったよ…」と思われるかもしれません。しかしそれは薬が効いたのではなく、たまたま膀胱炎の症状が自己限性(自然に収まる)だった可能性が高いのです 。むしろ不要な抗生剤を使うと副作用や耐性菌のリスクがあります。

また、抗生剤だけでなくトラネキサム酸など**止血剤(血止めの薬)**が処方されることもあります。しかしこの薬によって膀胱内に血餅(血の塊)ができてしまい、かえって尿道に詰まって尿道閉塞を起こす恐れもあります。実際の臨床現場では残念ながら意味のない抗生剤や止血剤を処方しているケースも少なくありません。

抗生物質が効かない場合は?

抗生物質を使っても膀胱炎が良くならない場合、考えられる原因は2つあります。

  1. 細菌感染ではない膀胱炎だった – つまり診断が誤っており、本当は特発性膀胱炎など細菌以外の原因だったケースです。抗生剤では治らないので症状が改善しません。
  2. 耐性菌による膀胱炎 – 細菌感染が原因でも、その菌が処方中の抗生剤に耐性を持っている(効かない)可能性があります。この場合は感受性のある別の抗生剤に切り替える必要があります。

抗生物質を1ヶ月以上も長期間服用しているのに膀胱炎が治らない場合、そもそも適切な治療ができていない可能性が極めて高いです。一度診断や治療方針について他の獣医師に相談(セカンドオピニオン)することをおすすめします。

特発性膀胱炎の治療法とは?

特発性膀胱炎の治療で最も重要なのは、愛猫のストレスを取り除いてあげることです 。まずは何がストレスになっているか思い当たる原因を考えてみましょう。

例えば多頭飼育の場合、他の猫とのトラブル(いじめ・縄張り争いなど)がストレスになっている可能性があります。その場合、トイレの数を増やす(猫の頭数+1が理想)、1匹になれる隠れ場所や時間を作る、あるいは飼い主さんが遊んであげる時間を増やすなどの対策が有効です。また、トイレの形状や猫砂の種類が気に入らないストレスもあり得ます。愛猫が好むトイレ環境を探ってみることも重要です。

さらに専用の療法食に切り替えることや、飲水量を増やす工夫も特発性膀胱炎の治療・再発予防に欠かせません 。ストレス緩和成分(α-カソゼピンやL-トリプトファンなど)が入った抗ストレス用の療法食が有効です 。例えばロイヤルカナン ユリナリーS/O + CLT(ストレスケア用)ドライなどが代表的でしょう。 の報告では、ストレスケア用の処方食を1年間与えることで再発率が89%も低減したとされています。

飲水量を増やすことも非常に重要ですが、猫に十分な水を飲ませるのは難しいもの。そこでドライフードだけでなく水分を多く含むウェットフード(パウチや缶詰)を毎日与えることで、自然に水分摂取量を増やす工夫をしましょう。実際、ウェットフード中心の食事はFICの再発率を下げる唯一の確かな方法だと研究で示されています 。ドライよりも水分たっぷりのパウチを取り入れることを強くおすすめします。

例えばロイヤルカナン ユリナリーS/O ウェットパウチは、特発性膀胱炎の再発予防だけでなくストルバイト結石症やシュウ酸カルシウム結石症にも配慮してミネラルバランスが調整されたウェットフードです 。食事から水分補給もでき、一石二鳥です。

特発性膀胱炎の予防法

特発性膀胱炎の予防には、日頃から水分摂取量を増やし、適切な療法食を与えることが有効です。そして何よりも愛猫にストレスをかけない快適な環境づくりが大切です 。特発性膀胱炎を繰り返す猫は多頭飼育であるケースが多く、他の猫との関係性が悪かったり環境に何らかの不満があるため慢性的ストレスを受けている傾向があります。

1匹で安心して隠れられる場所(ダンボール箱やキャットタワーのボックス等)を用意する、トイレの数を増やす、飼い主様が十分に遊んであげる・スキンシップの時間を作るなど、小さなことでも構いません。愛猫ができるだけリラックスして快適に過ごせるような工夫を日々取り入れてみてください。それが何よりの再発予防になります。

ストレスケアにおすすめのアイテム

猫のストレス軽減に役立つグッズやサプリメントも上手に活用しましょう。ここでは獣医師の視点からストレスケアに有用なアイテムを2つご紹介します。

🐱 ストレスケアにおすすめのアイテム

製品名タイプ主要成分効果・効能使用方法特徴
フェリウェイ(Feliway)合成フェロモンフェイシャルフェロモン(合成)• ストレス軽減
• 膀胱炎再発予防
• トイレ外粗相の改善
• 猫に安心感を与える
• 置き型(コンセント差し込み)
• スプレータイプ
• アメリカで最も人気
• 手軽に使用可能
• 部屋全体に効果
ジルケーン(Zylkene)サプリメントα-カソゼピン(牛乳由来)• 不安・緊張の緩和
• 慢性的ストレス軽減
• 膀胱炎再発抑制
• 自然なリラックス効果
• 毎日の経口投与
• おやつ感覚で給与
• ミルク風味で嗜好性良好
• 副作用なし
• 母乳効果を応用

フェリウェイ(Feliway) – アメリカで最も人気のある猫用ストレスケア製品です。リラックスしている猫が顔擦り(こすり)で出すフェイシャルフェロモンを真似た合成フェロモンスプレー/ディフューザーで、部屋にこのフェロモンを充満させることで猫に安心感を与えます。実際、フェリウェイを使うと猫の感じるストレスが減り、膀胱炎の再発やトイレ外での粗相などストレス行動の緩和に役立つとの報告があります 。置き型(コンセント差し込み)タイプとスプレータイプがあり、手軽に使用できます。

ジルケーン(Zylkene) – 牛乳由来のリラックス成分「α-カソゼピン」を配合した猫用サプリメントです。これは人の赤ちゃんが母乳を飲むと安心して眠るのと同じ効果を応用したもので、ミルク由来のペプチドが猫の不安を和らげ落ち着かせます。錠剤というよりオヤツ感覚で与えられ、ミルク風味で嗜好性も高く副作用もありません。毎日与えることで慢性的な不安・緊張をやわらげ、膀胱炎の再発抑制に寄与します 。

獣医師おすすめの膀胱炎対策フード

最後に、獣医師が厳選する猫の膀胱炎・尿路ケアにおすすめの療法食をご紹介します。以下のフードは膀胱炎や尿路結石の予防・管理に特化して開発されており、マグネシウムやリン、カルシウムなどのミネラル含有量を低く抑える一方、クランベリー由来成分やオメガ3脂肪酸など尿路の健康を保つ成分を配合しています。毎日の食事で手軽にケアできるので、再発防止にぜひ役立ててください。

🏥 獣医師おすすめの膀胱炎対策フード

製品名メーカー主な対象疾患主要成分・特徴科学的根拠付加効果
c/dマルチケア コンフォート + メタボリックスヒルズ• 特発性膀胱炎
• ストルバイト結石
• シュウ酸Ca結石
• 肥満管理
• オメガ-3脂肪酸(抗炎症)
• 抗酸化成分
• α-カソゼピン
• L-トリプトファン
• 適切なミネラルバランス
• 特発性膀胱炎再発を最大89%ケア
• 60日間で11%の安全な減量達成
• ストレス軽減
• 体重管理
• 満腹感向上
• 低カロリー設計
ユリナリーS/O ライトロイヤルカナン• 特発性膀胱炎
• ストルバイト結石症
• シュウ酸Ca結石症
• 体重管理
• 弱酸性尿形成サポート
• マグネシウム制限
• αS1トリプシンカゼイン
• L-トリプトファン
• 尿量促進栄養バランス
• 通常のユリナリーS/O比で約10%カロリー減• 尿路ケア
• 体重ケア
• ストレス配慮
• バランス重視

ヒルズ c/dマルチケア コンフォート + メタボリックス(猫用) – ヒルズの獣医師・栄養学者によって開発された処方食です。下部尿路の健康管理と体重管理の両方に配慮した多機能フードで、特発性膀胱炎の再発管理に有効なオメガ-3脂肪酸(抗炎症作用)や抗酸化成分が調整されています。特に特発性膀胱炎の再発管理については最大89%までケアできる(再発率を減らせる)ことが科学的に証明されています 。また低カロリー設計で、60日間で11%の安全な減量を達成するのにも役立つことが確認されています。さらにストレス軽減に効果のある加水分解ミルクプロテイン(α-カソゼピン)とL-トリプトファンを配合しており、ストレス要因にもアプローチします。ミネラルバランスや尿pHも適切に調整されており、ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石の形成を抑制するサポートも備えています。満腹感を高める工夫で猫の満足度を上げつつ減量も促せるため、肥満気味の膀胱炎持ちの猫ちゃんにも最適です。

ロイヤルカナン ユリナリーS/O ライト(猫用) – 下部尿路疾患全般(特発性膀胱炎、ストルバイト結石症、シュウ酸カルシウム結石症)の管理を目的としたロイヤルカナンの食事療法食です。弱酸性の尿になるようミネラルバランスが調整され、マグネシウムなどの含有量を制限することでストルバイト結石が形成されにくくなっています 。また尿がたくさん出るよう促す栄養バランスで健康的な尿量を維持する工夫もされています 。さらにストレスの多い生活環境に配慮し、特発性膀胱炎の食事療法に有用な加水分解ミルクタンパク(αS1トリプシンカゼイン)とL-トリプトファンを配合しています 。カロリー密度も低めに調整されているため(通常のユリナリーS/O比で約10%減)、体重管理が必要な猫にも適しています 。尿路ケアと体重ケアを同時にできるバランスの取れたフードと言えるでしょう。

まとめ

この記事では猫の膀胱炎について、特に血尿や頻尿といった症状に焦点を当てて解説しました。血尿や頻尿は多くの場合、膀胱炎や尿路症候群(FLUTD)の兆候です。元気がない場合や症状を繰り返している場合には、特に注意が必要でしたね。これらは単なる膀胱炎ではなくストレス性の特発性膀胱炎である可能性が高く、適切な環境改善と食事管理によるケアが重要になります。

幸い、特発性膀胱炎そのものは命に直結する病気ではなく、正しい対策を行えば上手に再発をコントロールできる場合がほとんどです。 で紹介したように、多くの獣医師も食事療法や環境整備を組み合わせた包括的な管理を推奨しています。愛猫に合ったストレス対策や療法食を取り入れ、膀胱炎の再発を防いであげましょう。そして血尿などの症状に気づいたら早めに獣医師に相談し、愛猫の健康を守ってあげてくださいね。

  • この記事を書いた人
院長

院長

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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