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【獣医師解説】犬の目・鼻水・くしゃみがひどい原因|花粉症・環境アレルギーの対処法

愛犬の目の周りに黄色いカスがついている、鼻がグジュグジュしている、くしゃみを何度も繰り返している――そんな様子を見て「どこか悪いのかな」と心配された経験は、きっと多くの飼い主さんにあるのではないでしょうか。

目やに・鼻水・くしゃみは、犬にとって決して珍しい症状ではありません。しかし「いつものことだから大丈夫」と放っておくと、アレルギーや感染症が悪化してしまうこともあります。

この記事では、犬の目やに・鼻水・くしゃみの原因を「アレルギー」「感染症」「環境要因」に分けてわかりやすく解説します。症状の色や量、頻度から原因を絞り込む「症状別診断ガイド」もご用意しましたので、ぜひ愛犬のケアにお役立てください。

犬の目やに・鼻水・くしゃみは「正常」と「異常」がある

まず大切なのは、犬の目やに・鼻水・くしゃみには「生理的に正常な範囲のもの」と「病気のサインとなるもの」の両方があるという点です。飼い主さんが慌てずに状況を判断できるよう、まず正常と異常の違いを整理しておきましょう。

正常な目やに・鼻水・くしゃみとは

目やにはもともと、目の表面を守るために分泌される涙や粘液が固まったものです。朝起きたときに目の端に少量の乾いたカスがついている程度であれば、ほとんどの場合は生理的なものと考えられます。

鼻水についても同様です。犬は鼻が潤っているのが健康な状態ですので、透明でサラサラした少量の鼻水は正常の範囲内です。また、くしゃみも埃やにおいに反応して散発的に起こるだけであれば、特に問題はありません。

正常と異常の目安一覧
症状正常の目安異常のサイン
目やに少量・乾燥したカス・透明〜薄茶色大量・黄緑色・ネバネバ・片目だけ
鼻水透明・サラサラ・少量黄色・緑色・血混じり・片側のみ・大量
くしゃみ散発的・1〜2回で止まる連続5回以上・血が出る・毎日繰り返す

複数症状が同時に出るときは要注意

目やに・鼻水・くしゃみのうち2つ以上が同時に出ているときは、単なる生理反応ではなく何らかの病気が関係している可能性が高まります。特に「目やにと鼻水が両方出て、くしゃみも頻繁」という状態は、感染症やアレルギーを疑うサインです。

また、「元気がない」「食欲が落ちている」「熱っぽい」などの全身症状が加わる場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。症状の組み合わせが多いほど、背後にある原因も複雑になりやすいためです。

犬種によるリスクの違い

目やにや鼻水が出やすい犬種というものが存在します。たとえば、鼻が短い短頭種(フレンチブルドッグ・パグ・シーズーなど)は、顔の構造上、目やにが溜まりやすく涙やけになりやすい傾向があります。

また、プードルやマルチーズなどは涙管の働きが弱いことがあり、目の下が赤茶色に染まる「涙やけ」が起きやすい犬種です。こうした犬種を飼っている場合は、定期的なケアを習慣にしておくことが特に重要です。

  • 短頭種(フレンチブルドッグ・パグ・ペキニーズ・ボストンテリアなど):目やに・鼻水が多い傾向
  • 小型犬(トイプードル・マルチーズ・チワワなど):涙やけが起きやすい
  • 垂れ耳犬種(コッカースパニエル・バセットハウンドなど):鼻腔への感染が広がりやすい
  • 長毛種(シェルティ・コリーなど):花粉や埃が毛に付着して持ち込まれやすい

アレルギーが原因の場合(食物アレルギー・犬のアトピー性皮膚炎)

犬の目やに・鼻水・くしゃみの原因として、近年とくに注目されているのがアレルギーです。アレルギーには大きく分けて「食物アレルギー」と「犬のアトピー性皮膚炎」の2種類があり、それぞれ原因も症状の出方も異なります。

食物アレルギーとは

食物アレルギーは、特定の食べ物に含まれるたんぱく質に対して免疫が過剰に反応することで起こります。犬がアレルギーを起こしやすい食材として代表的なものは、牛肉・鶏肉・乳製品・小麦・大豆などです。

食物アレルギーの場合、皮膚のかゆみや赤みが主症状になることが多いですが、目やにや目の充血、鼻水が増えることもあります。くしゃみも出ることがあり、「いつも同じご飯を食べているのに急に症状が出た」という場合でも、アレルギーは起こり得ます。

  • 年中を通じて症状が続くことが多い(季節性がない)
  • 皮膚のかゆみ・赤み・湿疹も一緒に出やすい
  • 食事を変えると症状が改善する場合がある
  • 子犬・若い犬でも発症することがある
  • 同じフードを長期間食べていても突然発症することがある

犬のアトピー性皮膚炎とは

犬のアトピー性皮膚炎は、環境中のアレルゲン(花粉・ハウスダスト・カビなど)に対して免疫が過剰に反応する皮膚疾患です。皮膚のかゆみが主症状ですが、目のまわりや鼻まわりに炎症が起きると、目やに・鼻水・くしゃみが増えることがあります。

犬のアトピー性皮膚炎は遺伝的な要因が強く、特定の犬種に多く見られます。ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・シーズー・ウエストハイランドホワイトテリアなどが発症しやすいとされています。

食物アレルギーと犬のアトピー性皮膚炎の違い
項目食物アレルギー犬のアトピー性皮膚炎
主な原因特定の食材のたんぱく質花粉・ハウスダスト・カビなど
季節性なし(年中)あり(花粉シーズンなど)
主症状皮膚のかゆみ・目やに・消化器症状皮膚のかゆみ・目やに・鼻水
診断方法除去食試験皮内反応試験・血液検査
治療原因食材の除去アレルゲン回避・薬物治療

アレルギーによる目やに・鼻水の特徴

アレルギーが原因の目やにや鼻水は、透明〜薄い黄色で水っぽいことが多いです。感染症のような黄緑色のドロッとした分泌物は出にくく、量は多くても質はサラッとしているのが特徴です。

くしゃみも頻繁に出ることがありますが、連続してひどく出るというよりも「一日に何度もちょくちょく出る」というパターンが多い傾向があります。また、目を足でこすったり、顔を床や壁にこすりつける仕草が見られる場合は、かゆみがあるサインですので、アレルギーをより強く疑うべきでしょう。

感染症が原因の場合(ウイルス・細菌・真菌)

目やに・鼻水・くしゃみの原因として、アレルギーと並んで多いのが感染症です。感染症はウイルス・細菌・真菌(カビの一種)によって引き起こされ、それぞれ症状の特徴や重篤度が異なります。感染症の場合は早期対処が特に重要です。

ウイルス感染症

犬に目やに・鼻水・くしゃみを引き起こすウイルス感染症のうち、最も危険なのが「犬ジステンパー」です。ジステンパーは命に関わる病気で、初期症状が風邪に似ているため、見逃されやすいという怖さがあります。

ジステンパーの初期症状は目やに・鼻水・くしゃみ・発熱・食欲不振で、人間の風邪に非常によく似ています。しかし進行すると神経症状(けいれん・麻痺)が現れ、最悪の場合は死に至ることもあります。ワクチン接種でほぼ予防できるため、定期的な予防接種が非常に大切です。

  • 犬伝染性気管支炎(ケンネルコフ):集団生活をする犬に多く、激しいくしゃみ・咳・鼻水が特徴
  • 犬パルボウイルス感染症:消化器症状が主体だが、初期に鼻水・目やにが出ることもある
  • 犬インフルエンザ:くしゃみ・鼻水・咳・発熱が主な症状
  • 犬ヘルペスウイルス感染症:子犬に多く、鼻水・目やに・呼吸困難を引き起こすことがある

細菌感染症

細菌による感染症は、ウイルス感染の後に二次的に起こることも多く、目やにや鼻水が黄緑色のドロッとした状態になるのが特徴です。「黄色い目やに」「緑の鼻水」が出ていたら、細菌感染を疑うべきサインと覚えておきましょう。

細菌性の結膜炎(目の表面の炎症)は、犬にとてもよく見られる病気です。目が赤く充血し、黄色〜緑色のネバネバした目やにが大量に出ます。片目だけに起きることが多いですが、両目に広がることもあります。抗生物質の点眼薬で治療するのが一般的です。

真菌(カビ)感染症

真菌感染症の中で、鼻に関係するものとして「アスペルギルス症」があります。アスペルギルス症は犬の鼻腔に真菌が感染する病気で、片方の鼻からだけ大量の鼻水・鼻血・くしゃみが続くのが典型的な症状です。

アスペルギルス症は比較的まれな病気ですが、見逃されやすく治療が遅れると鼻の骨が侵食されてしまうこともあります。「片方の鼻からだけ症状が出る」「鼻の上が変形してきた」という場合は早急に診察を受けましょう。

感染症の種類と主な症状まとめ
感染症の種類原因目やに・鼻水の特徴緊急度
犬ジステンパーウイルス水様→膿様に変化・両目・両鼻非常に高い
ケンネルコフウイルス・細菌透明〜黄色の鼻水・目やに高い
細菌性結膜炎細菌黄緑色・ネバネバの目やに中〜高
細菌性鼻炎細菌黄緑色・片側から膿様鼻水中〜高
アスペルギルス症真菌(カビ)片側・大量・血混じりあり高い

環境要因(花粉・ハウスダスト・タバコ・洗剤)

病気ではなくても、生活環境の中にある様々な物質が犬の目やに・鼻水・くしゃみを引き起こすことがあります。特に室内犬は、人間の生活環境の影響をダイレクトに受けやすいため、環境要因について理解しておくことはとても大切です。

花粉の影響

春のスギ花粉や秋のブタクサ花粉は、人間だけでなく犬にも影響を与えます。花粉の季節になると犬のくしゃみや鼻水が増える場合、花粉が刺激となっている可能性があります。花粉の多い時間帯(朝10時〜15時頃)の屋外での滞在を短くし、外出後は犬の体を濡れタオルで拭いてあげましょう。

ハウスダストとダニ

ハウスダストとはカーペットや布団・クッションなどに溜まる細かなゴミや埃のことで、中にはダニやその死骸・フンなどが含まれています。これが犬の鼻や目の粘膜を刺激して、くしゃみ・鼻水・目やにを引き起こすことがあります。

  • 犬のベッドや毛布は週1回以上洗濯する
  • 空気清浄機を犬がよくいる部屋に設置する
  • 布製のソファやクッションは定期的に天日干しにする

タバコの煙・芳香剤・洗剤

タバコの煙は犬の鼻や目の粘膜に刺激を与え、くしゃみ・目やに・鼻水だけでなく、長期的には呼吸器の病気につながるリスクもあります。芳香剤・ルームフレグランス・消臭スプレー・洗剤・柔軟剤の香りも、犬のくしゃみや鼻水の原因になることがあります。犬のいる空間では無香料・低刺激の製品を選ぶことをおすすめします。

環境要因とその対策
環境要因症状の特徴主な対策
花粉季節性・くしゃみ・鼻水・目やに外出後に体を拭く・空気清浄機
ハウスダスト・ダニ年中・床付近で悪化こまめな掃除・ベッド洗濯
タバコの煙くしゃみ多発・目が充血喫煙場所の分離・換気
芳香剤・スプレー使用直後にくしゃみ連発無香料製品に切り替え
カビ(室内)湿気の多い季節に悪化除湿・カビの除去

目やにの色・状態別診断ガイド

目やにの色や状態は、原因を絞り込むための重要な手がかりです。ここでは、目やにの見た目から考えられる原因と、取るべき行動をガイド形式でご紹介します。

透明・水っぽい目やに

透明でサラサラした目やには、最も軽症のパターンです。アレルギーや花粉・ハウスダストなどの環境刺激、あるいは涙管の軽い詰まりが原因のことが多いです。量が少なく元気であれば清潔なガーゼで拭き取って様子を見ましょう。しかし量が多かったり毎日続いたりする場合は受診をおすすめします。

黄緑色・緑色のネバネバした目やに

黄緑色や緑色のドロッとした目やには、細菌感染のサインである可能性が高いです。細菌性結膜炎の典型的な症状であり、目が赤く充血していることも多いです。この状態は自然には治りにくく、抗生物質の点眼薬による治療が必要です。放っておくと角膜に傷がついたり炎症が広がる可能性があるため、早めの受診が必要です。

血の混じった目やに・片目だけの目やに

血の混じった目やには緊急性が高く、当日中に受診してください。片目だけに出る目やには、その目に異物が入っているか、まつげが内向きに生えているか(逆さまつげ)、局所的な感染などが考えられます。片目だけの症状が2日以上続く場合は受診をおすすめします。

目やにの色・状態と考えられる原因
目やにの状態考えられる原因受診の目安
透明・サラサラ・少量生理的・軽いアレルギー様子見(続く場合は受診)
薄黄色・白っぽい軽度の感染・免疫反応2日以上続けば受診
黄緑〜緑色・ネバネバ細菌性結膜炎できるだけ早く受診
血混じり角膜損傷・目の出血当日中に受診
片目だけ異物・逆さまつげ・局所感染2日以上続けば受診

鼻水の色・状態別診断ガイド

鼻水も目やにと同様に、色や状態が原因を知る手がかりになります。犬の鼻水をよく観察して、以下のガイドと照らし合わせてみてください。

透明・サラサラした鼻水

透明でサラサラした鼻水は最も軽症のケースで、健康な犬でも気温の変化や軽い刺激があると出ることがあります。量が少なく他に症状がなければ様子見でよいですが、一週間以上続く場合は受診を検討しましょう。

黄色・黄緑色のドロッとした鼻水

黄色や黄緑色のドロッとした鼻水は細菌感染のサインです。放っておくと副鼻腔炎に進展することがあります。この状態では抗生物質による治療が必要ですので、できるだけ早く受診してください。

片方の鼻だけから出る鼻水・血の混じった鼻水

片方の鼻からだけ鼻水が出る場合は、鼻の中に異物が入っているか、腫瘤(しこり)ができているか、アスペルギルス症(真菌感染)の可能性が考えられます。片側の鼻水が1〜2日以上続く場合はすぐに受診しましょう。血の混じった鼻水(鼻血)は当日中に受診が必要です。

鼻水の色・状態と考えられる原因
鼻水の状態考えられる原因受診の目安
透明・サラサラ・少量生理的・軽い刺激1週間以上続けば受診
白〜泡状ケンネルコフ・気道炎症できるだけ早く受診
黄色〜黄緑・ドロッと細菌感染・副鼻腔炎できるだけ早く受診
片側のみ異物・腫瘤・真菌感染1〜2日以内に受診
血混じり・鼻血外傷・腫瘤・血液の異常当日中に受診

くしゃみの特徴別診断ガイド

くしゃみは犬にとってごく一般的な動作ですが、頻度・タイミング・音・その他の症状との組み合わせによって、意味が大きく変わってきます。愛犬のくしゃみをしっかり観察して原因を絞り込みましょう。

連続する激しいくしゃみ・くしゃみに血が混じる

5回以上連続するくしゃみや何分も続くくしゃみは異常なサインです。鼻の中の異物・ポリープや腫瘤・感染症の急性期などが考えられます。くしゃみをした際に血が出る場合は緊急性が高く、当日中に動物病院を受診してください。

逆くしゃみ(逆くしゃみ発作)

「逆くしゃみ」とは、普通のくしゃみとは逆に空気を鼻から強く吸い込む動作を繰り返す現象です。「フガフガ」「ガーガー」という音を立てながら、首を前に突き出して数十秒〜1分ほど続きます。ほとんどの場合は生理的な反応であり、自然に治まります。ただし頻繁・長時間続く場合は受診を検討してください。

くしゃみの特徴と考えられる原因
くしゃみの特徴考えられる原因受診の目安
散発的・1〜2回生理的・一時的な刺激基本的に様子見
5回以上連続異物・腫瘤・急性感染続く場合は当日〜翌日受診
逆くしゃみ発作生理的(多くは問題なし)頻繁・長時間なら受診
血が出る鼻腔内の傷・腫瘤・血液異常当日中に受診
毎日繰り返す・量が増えている慢性感染・アレルギー・腫瘤できるだけ早く受診

動物病院受診の目安(今すぐ行くべき症状)

「どの段階で病院に連れて行けばいいのか」は、多くの飼い主さんが悩むポイントです。このセクションでは、緊急度別に受診のタイミングをまとめました。迷ったときの判断基準として活用してください。

今すぐ(当日中に)受診すべき症状

  • 鼻血が出ている・くしゃみに血が混じる
  • 目から血の混じった分泌物が出ている
  • 目が突然赤く充血して、目やにが大量に出ている
  • 高熱がある・明らかにぐったりしている
  • 食欲が全くなくなった
  • 呼吸が苦しそう・息をするたびに音がする
  • 目やに・鼻水と一緒にけいれん・よろめきが起きている
  • 子犬・老犬・持病のある犬が鼻水や目やにを出している

できるだけ早く(2〜3日以内に)受診すべき症状

  • 黄緑色・緑色の目やにや鼻水が続いている
  • 片方の目・片方の鼻だけに症状が出ている
  • 目を痛そうにこする・目が開きにくそう
  • くしゃみが1日に何度も出て3日以上続いている
  • 鼻水と一緒に咳が出ている
  • 白っぽい・泡状の鼻水が出ている
受診時に伝えるべき情報チェックリスト
確認項目確認すべき内容
症状の始まりいつから・突然か徐々にかを確認
目やに・鼻水の状態色・量・質感(サラサラ/ネバネバ)・片側か両側か
くしゃみの頻度1日何回か・連続するかどうか
生活環境の変化引越し・新しいフード・芳香剤使用・他の動物との接触
全身症状食欲・元気・体温・排泄の状態
ワクチン接種歴最後に打ったワクチンの種類と時期

自宅でできるケア(目・鼻のケア方法)

動物病院での治療と並行して、自宅でのケアも愛犬の回復を助ける大切な役割を果たします。目や鼻のケアは正しく行えば大きな効果がありますが、間違ったやり方は逆に悪化させてしまうこともあるため、正しい手順を確認しておきましょう。

目やにの正しい取り方

目やにを取る際は、清潔なガーゼ・コットン・専用のウェットティッシュを使います。硬く固まった目やにはぬるま湯を染み込ませたコットンで優しくふやかしてから取り除きます。目の内側(鼻側)から外側に向けてやさしく拭き、1枚で両目を拭かずに片目ずつ新しいコットンを使いましょう。

鼻まわりのケア方法

鼻水がついている場合も、清潔なガーゼやコットンで優しく拭き取ります。鼻の周りの皮膚が荒れている場合は、犬用のノーズクリームや無添加のワセリンを薄く塗ると保護になります。鼻の穴の中に指や綿棒を入れることは絶対にやめてください。

室内環境を整えるセルフチェックリスト

室内環境セルフチェックリスト
チェック項目推奨頻度・方法
犬のベッド・毛布の洗濯週1回以上
部屋の掃除機がけ週2〜3回(犬が近くにいないときに)
空気清浄機のフィルター掃除月1回
加湿器の洗浄週1回
室内のカビチェック月1回(水回り・窓枠・押し入れを確認)
犬の顔周りのケア毎日(目やに・鼻水を拭く)

よくある質問(FAQ)

Q1. 犬が毎朝目やにをしているのですが、病院に行くべきですか?

朝起きたときに少量の乾いた目やにがある程度であれば、多くの場合は生理的なものであり、すぐに病院に行く必要はありません。清潔なガーゼで拭き取るだけで十分です。

ただし、量が増えてきた・黄緑色に変わった・目が赤い・犬が目をこすったり目を開けにくそうにしている場合は、感染症やアレルギーのサインである可能性があります。そのような場合は動物病院での受診をおすすめします。

Q2. くしゃみが多いと感染症ですか?アレルギーと見分けるには?

くしゃみが多い原因は、感染症とアレルギーの両方が考えられます。発熱・食欲不振・ぐったり感がある場合は感染症の可能性が高く、特定の季節だけ・特定の場所でだけくしゃみが増える場合はアレルギー・環境要因の可能性が高いです。鼻水が黄緑色・ドロッとしている場合は細菌感染(感染症)の可能性が高いです。

ただし、見た目だけで確実に判断することは難しいため、くしゃみが何日も続く場合は動物病院で診てもらうことが最も確実です。

Q3. 犬の涙やけはどうすれば改善できますか?

涙やけは目の下の毛が涙で染まる状態で、トイプードル・マルチーズ・シーズーなどの小型犬に多く見られます。毎日、目の下の毛をガーゼや専用クリーナーで拭き取ること、目周りの毛が長い場合はトリマーにカットしてもらうこと、鉄分・添加物の多いフードを避けてみること(獣医師に相談の上で)などのケアで改善が期待できます。

涙やけがひどい場合や皮膚炎を伴う場合は、動物病院で涙管の検査を含めた診察を受けることをおすすめします。

Q4. 犬の花粉症には薬を飲ませても大丈夫ですか?

動物病院で処方された抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬などは、獣医師の指示のもとで使用すれば安全です。ただし、人間用の薬を犬に飲ませることは危険です。人間用の薬の中には犬にとって毒性のある成分が含まれているものがあります。必ず犬用の薬を獣医師の指示通りの量で使用してください。自己判断で薬を与えることは絶対に避けましょう。

  • この記事を書いた人
院長

院長

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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