国際腎臓病研究会準拠 · 乾物換算比較 · 2026年3月更新
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犬の腎臓病
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獣医師基準で
選ぶ5選

腎臓病の犬に「何を食べさせるか」は、余命に大きく関わります。処方食群は一般食群の約3倍の生存期間という研究報告があります(Jacob et al. 2002 / JAVMA掲載RCT)。ステージ別リン量の乾物換算データで、正しいフードを選ぶ方法を解説します。

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Q1. 愛犬の腎臓病のステージは?

※ この診断は参考情報です。フードの変更は必ず担当獣医師にご相談ください。

利益相反の排除

このランキングの選定基準

根拠を数値で説明できないランキングは信頼できません。本ランキングは以下の4基準のみで順位を決定しています。広告収入は選定に影響しません。

リン含有量(%DM)
国際腎臓病研究会ガイドライン推奨値以内であること。ステージ2は0.2〜0.5%DM、ステージ3〜4は0.15〜0.4%DM。この基準を超えるフードは上位に入らない
タンパク質量(%DM)
ステージ別適正範囲内(ステージ2-3: 14〜25%DM)。過剰制限はサルコペニアを招くため、低すぎる製品も減点
水分含量(%)
ウェット優遇。同スペックならウェット食が上位。腎臓病の慢性脱水対策として水分含量75〜80%のウェットは医学的優位性がある
月額コスト換算
体重5kgの犬・1ヶ月使用で統一計算。腎臓病は数年単位の長期管理。毎月の実費は家庭の意思決定に直結するため全商品を統一換算
i

ステージ別 フード中リン目標値(乾物換算)

ステージ1 0.4〜0.6%DM
ステージ2 0.2〜0.5%DM
ステージ3〜4 0.15〜0.4%DM

出典: 国際腎臓病研究会 Staging of 腎臓病 2023年改訂版

全5商品 一覧比較表

成分値は各メーカー公開資料をもとに乾物換算した概算値です(2026年3月時点)。最新値は公式成分表でご確認ください。

順位・商品名 リン (%DM) タンパク (%DM) 水分 (%) 適合Stage 月額目安
(5kg)
1位 yumyumyum 腎臓(ドライ) 0.38% 20% 約10%(ドライ) S2 S3 約9,000〜13,500円
(5kg犬・実売参考)
2位 和漢みらい 腎臓用J 0.56〜0.78% 20% 約10%(ドライ) S1 S2以降は基準超 約7,500〜11,700円
(5kg犬・実売参考)
3位 ロイヤルカナン 腎臓サポートS(ドライ) 0.25% 19% 約8%(ドライ) S2 S3 S4 ¥9,200〜(3kg)
4位 ヒルズ k/d ウェット缶 0.20% 14% 約78%(ウェット) S2 S3 S4 ¥11,600〜(24缶)
5位 キドニーキープ(ドライ) 0.24% 15% 約8%(ドライ) S2 S3 ¥12,400〜(3kg)

※成分値は公開資料をもとにした概算値です。フード変更前に担当獣医師へご相談ください。

各商品の詳細評価

1
ステージ1 ステージ2 ステージ3 総合1位

yumyumyum 腎臓ケア

yumyumyum 腎臓ケア
リン (%DM)
0.38%
国際腎臓病研究会 S2-3基準内
タンパク (%DM)
20%
水分含量
10%
カロリー
364kcal
/100g

※成分値は乾物換算(%DM)。原材料記載値: リン0.34%、タンパク17.9%、水分10%以下。換算式: 原材料値÷(1-水分率)

1位に選んだ理由

  • リン%DM 0.38%はステージ 2-3の推奨範囲(0.2〜0.5%DM)を満たす。通常フード比リン約60%・ナトリウム約45%制限の腎臓専用設計
  • 鰹節・昆布など和風だしの旨みで嗜好性を高めた配合。食欲が落ちやすい腎臓病の犬への継続給与がしやすい
  • タンパク質20%DM程度(サルコペニア(筋肉量の低下)を招かない適正範囲内)
  • 注意点: ステージ4の厳格管理(目標0.15〜0.4%DM)ではリン値が上限に近い。ステージ4では獣医師と要相談

担当獣医師に確認してからご使用ください

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※価格は変動します。購入前に最新情報をご確認ください。

2
ステージ1 和漢植物配合

和漢みらいのドッグフード 腎臓用

和漢みらいのドッグフード 腎臓用
リン (%DM)
0.56〜%
S2以降は上限超
タンパク (%DM)
20%
水分含量
10%
カロリー
330kcal
/100g

※成分値は乾物換算(%DM)。原材料記載値: リン0.5%以上(上限約0.7%以下)、タンパク18.0%、水分10%以下。

!

国際腎臓病研究会ガイドラインとの関係について正直に記載します

このフードのリン量(乾物換算0.56〜0.78%DM)は、国際腎臓病研究会ガイドラインが定めるステージ2以降の目標値(0.2〜0.5%DM)を超えています。これはメーカーが意図したものです。「極端な制限による体力低下を防ぐ」という独自の考え方に基づき、あえて制限を緩めに設定しています。ステージ1の犬や、処方食への強い拒否反応がある犬への導入食として検討する価値があります。ステージ2以降への継続使用は必ず担当獣医師と相談してください。

2位に選んだ理由

  • 消化の良い鹿肉と89種類の和漢植物配合。「食べられる状態を維持する」ことを最優先に設計した国産フード
  • タンパク質20%DMで筋肉量の維持を重視。サルコペニア(筋肉量の低下)が心配なケースに向く
  • 嗜好性が高く、処方食を嫌がる犬の「食欲維持」に活用する事例がある
  • 向いているケース: ステージ1・処方食への移行期・食欲維持が最優先の状況(担当獣医師との相談のうえで使用)
  • 向いていないケース: ステージ2以降でリン管理を厳格に行いたい場合(国際腎臓病研究会ガイドライン推奨値を超えるため)

担当獣医師に確認してからご使用ください

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※価格は変動します。購入前に最新情報をご確認ください。

3
ステージ2 ステージ3 ステージ4 処方食

ロイヤルカナン 腎臓サポートS(ドライ・小型犬用)

ロイヤルカナン 腎臓サポートS
リン (%DM)
0.25%
国際腎臓病研究会基準内
タンパク (%DM)
19%
水分含量
8%
価格目安
¥9,200〜

3位に選んだ理由

  • 日本国内で最も処方実績が多い腎臓病専用食の一つ。獣医師からの第一推奨ブランド
  • リン%DM 0.25%はステージ 2〜4の推奨範囲内。小型犬向けの粒サイズ設計
  • EPA/DHA配合で腎内炎症抑制への効果が期待される(Brown SA et al. 2000の知見に準拠)
  • 注意点: ドライフードのため水分摂取量に注意。飲水量を意識的に増やす工夫を合わせて行う

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価格:9,198円(税込、送料別)※2026/3/20時点。変動します。

4
ステージ2 ステージ3 ステージ4 RCT実証

ヒルズ k/d 缶詰 腎臓ケア ウェット

ヒルズ k/d 缶詰
リン (%DM)
0.20%
国際腎臓病研究会基準内
タンパク (%DM)
14%
水分含量
78%
価格目安
¥11,600〜

世界で最も研究されている腎臓病専用食。Jacob et al.(2002)のRCT(中央生存期間594日 vs 188日、約3倍)はk/dを使用した研究。リン%DM 0.18〜0.22%はステージ3〜4の厳格な管理に向く。ウェットのため水分摂取も同時に確保できる。注意点: タンパク質13〜15%はやや低め。筋肉量が落ちやすい犬はサルコペニア対策も考慮する。

担当獣医師に確認してからご使用ください

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価格:11,616円(税込、送料別)24缶セット ※2026/3/20時点。変動します。

5
ステージ2 ステージ3 処方食

ダイエティクス キドニーキープ(ドライ)

キドニーキープ
リン (%DM)
0.24%
国際腎臓病研究会基準内
タンパク (%DM)
15%
水分含量
8%
価格目安
¥12,400〜

ダイエティクス社の腎臓病専用処方食。リン%DM 0.24%でステージ 2〜3の管理基準内。タンパク質15%DM程度でサルコペニア対策も両立。月間優良ショップ認定店での取り扱いがあり、入手しやすい。注意点: ドライフードのため水分摂取補助が必要。

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価格:12,360円(税込、送料無料)3kg(1.5kg×2袋) ※2026/3/20時点。変動します。

国際腎臓病研究会準拠

ステージ別おすすめフード

ステージ1

軽度・無症状期

i

ステージ1でのフード切り替えは「任意」

国際腎臓病研究会ガイドラインでは、ステージ1での食事療法は「検討する」レベルです。まず担当獣医師と相談し、原因疾患の管理と定期検査を優先してください。

目標リン量: 0.4〜0.6%DM

担当獣医師からフード変更の指示があった場合は、リン量0.4〜0.6%DM以内の製品を選んでください。下記の比較表をかかりつけ医との相談資料としてお使いいただけます。

注意: ステージ1では一般シニア食でも対応できる場合があります。フード変更は必ず担当獣医師の判断に従ってください。

ステージ2

食事療法開始の重要時期

!

ステージ2から食事療法を開始することが推奨される

国際腎臓病研究会ガイドライン2023年版では、ステージ2から積極的な食事管理が推奨されています。このタイミングを逃すと進行が加速するリスクがあります。

目標リン量: 0.2〜0.5%DM

第一選択: yumyumyum 腎臓ケア(1位)。和漢みらい 腎臓用J(2位)はステージ2の国際腎臓病研究会リン基準を超える場合があるため、ステージ1または担当獣医師に相談のうえ判断する。

筋肉量が心配な場合: タンパク質やや高めの5位(キドニーキープ)も選択肢のひとつ。担当獣医師に相談のうえ判断する

ステージ3

積極的な管理が必要

!

リン管理が最優先事項

ステージ3ではリン毒性ループが本格化しています。食事だけでリン管理が追いつかない場合、リン吸着剤の使用も検討(獣医師指示のもと)。

目標リン量: 0.15〜0.4%DM(より低い値を目指す)

第一選択: yumyumyum 腎臓ケア(1位) または ヒルズ k/d ウェット缶(4位)

水分補給が課題の場合: ヒルズ k/d ウェット缶への切り替え、またはyumyumyumに水を足して給与

ステージ4

QOL最大化を最優先に

ok

「食べること」自体がQOLの核心

ステージ4では厳格なリン管理より「食欲を維持して食べてもらう」ことが最優先になる場合があります。担当獣医師と管理目標を再設定してください。

基本方針: できる限りリン制限を維持しながら、食欲を最優先。食べないより低リンで少し食べる方が大切

第一選択: ヒルズ k/d ウェット缶(4位。水分補給最優先)または yumyumyum 腎臓ケア(1位)

食欲が著しく落ちている場合: 「食べること」を最優先に。まずウェット形態を試し、安定したらyumyumyumへ移行を検討

市販食 vs 処方食:何が違うのか

「シニア向けフード」「腎臓に配慮した」と書かれた市販食は多数存在しますが、国際腎臓病研究会ガイドラインが定める腎臓病管理基準を満たしているものはほとんどありません。

項目市販シニア食腎臓病処方食
リン含量(%DM) 0.5〜1.2%ステージ2基準を超えることが多い 0.15〜0.4%国際腎臓病研究会目標値内
リン源の質 添加物リン(吸収率90〜100%)を使う場合が多い 有機リン中心(吸収率40〜60%)
生存延長エビデンス 腎臓病専用の臨床データなし RCTで594日 vs 188日(約3倍)確認済
タンパク質設計 高齢犬向けに高め設定が多い ステージ別の適正範囲内
EPA/DHA配合 配合量が不明確なことが多い 腎内炎症抑制量が配合されている
!

「腎臓に良い」という表示だけでは不十分

日本のペットフード公正取引協議会のガイドラインでは「腎臓サポート」という表現に厳密な基準はありません。リン%DM値を乾物換算で確認し、国際腎臓病研究会目標値内であることを必ず確認してください。

フードの切り替え方(2〜4週間プロトコル)

腎臓病のフードを急に変えると食欲不振・消化障害が起きやすくなります。2〜4週間かけて段階的に移行することが獣医師の一致した推奨です。

1
1〜3日目: 旧フード75% + 新フード25%。まずは匂いに慣れさせる。
2
4〜7日目: 旧フード50% + 新フード50%。食欲と便の状態を観察。
3
8〜14日目: 旧フード25% + 新フード75%。問題なければ次のステップへ。
15日目〜: 新フード100%。移行完了。1〜2ヶ月後に検査で効果を確認。
!

移行中に嘔吐・激しい食欲不振が続く場合

無理に切り替えを続けず、ペースを遅らせるか元のフードに戻してください。食欲不振は腎臓病の犬にとって非常に危険です(低栄養・筋肉量の急激な減少)。担当獣医師に相談してください。

よくある質問

フード選びのFAQ

ステージ2以降では処方食が強く推奨されます。市販の「腎臓配慮」フードの多くは、ステージ 2〜4が必要とするリン制限(0.15〜0.5%DM)を満たしていません。Jacob et al.(2002)のRCT(約3倍の生存延長)は処方食を使用した研究であり、市販フードでの同等効果は確認されていません。

腎臓病の管理においてはウェットフードが推奨されます(獣医師一致見解)。ウェットは水分含量75〜80%で、慢性脱水状態に陥りやすい腎臓病の犬の水分摂取量を自然に増やします。ドライフードを使用する場合は、お湯でふやかす・水を混ぜるなど、水分摂取量を補う工夫が必要です。

腎臓病のフード選びに「絶対の正解」はなく、個体差があります。1位の商品が合わなかった場合は3位(ロイヤルカナン 腎臓サポートS)や4位(ヒルズ k/d)を試してください。いずれもステージ 2〜3基準内のリン量であり、成分値が同等であれば嗜好性の違いで選んで構いません。どうしても嗜好性が問題な場合は担当獣医師に相談してください。

なりません。リン吸着剤は食事療法を「補完」するものです。リン制限食+リン吸着剤の組み合わせが、ステージ3〜4での標準的なアプローチです。リン吸着剤の使用・用量は必ず獣医師の指示に従ってください。

血液検査でリン値・クレアチニン・SDMAの変化を確認するには、切り替えから1〜3ヶ月後の再検査が必要です。「元気が出た」「食欲が戻った」という行動変化は2〜4週間で感じられる場合があります。ただし、症状が改善しなかったり悪化した場合は早めに受診してください。

まとめ:フード選びの5つのポイント

  1. リン含量を乾物換算(%DM)で確認。ステージ別目標値内の製品を選ぶ
  2. 市販シニア食ではなく、腎臓病専用に設計された腎臓病対応フードを選ぶ(ステージ2以降)
  3. 食欲低下が心配なら嗜好性の高い国産フードを優先。継続できないフードに意味はない
  4. 切り替えは2〜4週間かけて段階的に。急な変更は食欲不振を招く
  5. 1〜3ヶ月後に血液検査で効果を確認。リン値・クレアチニンを数値で管理する
総合1位(PR)

迷ったら yumyumyum 腎臓ケア一択

国産素材・国際腎臓病研究会基準クリアのリン量・高嗜好性の三拍子が揃った、腎臓病専門サイトが自信を持って推薦するフード。

リン含量
低リン設計
国際腎臓病研究会 S2-3基準内
原材料
国産素材
品質管理済み
嗜好性
高嗜好性
食欲低下時も
yumyumyum 公式サイトで購入する(PR)

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参考文献

  • 国際腎臓病研究会 (International Renal Interest Society). Staging of 腎臓病. 2023 revision. iris-kidney.com
  • Jacob F et al. (2002). Clinical evaluation of dietary modification for treatment of spontaneous chronic renal failure in dogs. J Am Vet Med Assoc 220(8):1163-70.
  • Brown SA et al. (2000). Beneficial effects of chronic administration of dietary omega-3 polyunsaturated fatty acids in dogs with renal insufficiency. J Lab Clin Med 135(6):477-86.
  • Finco DR et al. (1992). Canine renal failure: effects of a low phosphorus diet. Am J Vet Res 53(12):2264-71.
免責事項: 本記事の情報は医療アドバイスの代替ではありません。フードの変更・投薬・治療方針の決定は必ず担当獣医師と相談してください。掲載している成分値は公開資料をもとにした概算値であり、変更される場合があります。購入前に最新の公式成分表をご確認ください。

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獣医師

獣医師

臨床10年以上

現役獣医師・小動物専門

臨床歴10年以上の現役獣医師。日々の診療で腎臓病を抱えた多くの犬・猫と飼い主に向き合ってきた。「数値よりも、まずしっかり食べられること」を管理の軸に置き、飼い主への分かりやすい説明を大切にしている。LINEでのペット食事相談も担当。

小動物臨床10年以上 メディア監修実績あり

最終監修日: 2026年3月 | 本記事のフード成分データ・ステージ別推奨内容・アフィリエイト商品選定基準を監修

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