【獣医師が解説】犬のフィラリア症の症状とは?咳や運動不耐など初期サインと治療法
犬のフィラリア症について
愛犬の健康を守るために知っておきたい、フィラリア症について解説します。フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫によって発症します。感染が進行すると重篤な症状を引き起こし、場合によっては命に関わる可能性もあります。しかし、初期の段階であれば適切な治療と予防で症状をコントロールすることが可能です。
原因
フィラリア症は、蚊が体内にフィラリアという寄生虫を注入することで発症します。蚊がフィラリアを保有した犬から血を吸い、その後別の犬に刺すことで感染が広まります。フィラリアは犬の心臓や肺動脈に寄生し、成熟すると繁殖を始めます。これが肺や心臓に負荷をかけ、症状を引き起こす原因となります。
主な症状
フィラリア症の初期症状は、咳や運動不耐が主です。また、体重減少、食欲不振、元気がないといった症状も見られます。感染が進行すると、重い呼吸、失神、青白い舌といった深刻な症状が見られるようになります。
治療法と対応
フィラリア症の治療は、抗寄生虫薬によるフィラリアの駆除が基本となります。症状が重篤な場合には、他の治療法も組み合わせることがあります。また、フィラリア症は予防が非常に重要で、毎年のフィラリア予防薬の投与が推奨されています。
予防と日常ケア
毎年定期的に獣医師の診察を受けることで、フィラリア症の早期発見に繋がります。また、フィラリア予防薬の定期的な投与が必要です。散歩の際には蚊を避ける環境を選ぶ、室内で蚊を発生させないような生活習慣を心掛けるといった予防策も重要です。
おすすめのフードとサプリメント
フィラリア症の予防にも、犬の免疫力を高める食事が重要です。高品質なタンパク質を多く含むフードや、抗酸化物質を含むサプリメントがおすすめです。ただし、食事の変更は獣医師と相談の上、徐々に行ってください。
まとめ
フィラリア症は予防がカギとなる病気です。愛犬の健康を守るためにも、フィラリア予防薬の定期投与や、蚊の侵入を防ぐ生活習慣を心掛けましょう。また、何か異常を感じたらすぐに獣医師に相談することが大切です。