【獣医師が解説】犬のうんちが緑色になるのはなぜ?考えられる消化器トラブルと対処法について
愛犬の健康状態を把握する上で、そのうんちの色や形状は非常に重要な手がかりとなります。とくに、普段とは違う色のうんちが出たときは、何かしらの健康問題を示している可能性があります。今回は、犬のうんちが緑色になる原因と、それに対する適切な対処法について解説します。
原因
犬のうんちが緑色になる主な原因は、食事内容の変化や消化器系の疾患などが考えられます。緑色のうんちは、食事で摂取した緑色の野菜やフード、あるいは胆汁の色素がそのまま排出されている可能性があります。また、消化器官の炎症や感染症、ストレスなども原因となります。
主な症状
緑色のうんち以外にも、食欲不振や嘔吐、下痢、便秘などの症状が見られることがあります。また、活動量の減少や体重の減少、異常な飲水量や尿量なども注意が必要です。
治療法と対応
まず、緑色のうんちが続く場合や他の異常症状がある場合には、速やかに獣医師に相談しましょう。消化器系の疾患の可能性があるため、必要であれば血液検査や便検査、超音波検査などを通じて原因を特定します。自宅では、愛犬の食事内容や飲水量、活動量などを記録しておき、獣医師に報告すると良いでしょう。
予防と日常ケア
適切な食事管理とストレス管理が重要です。食事はバランスの良いドッグフードを主体に、人間の食事は控えめにしましょう。また、定期的な運動や適度な休息、愛情深い接触などでストレスを軽減させます。そして、定期的な健康診断も大切です。
おすすめのフードとサプリメント
消化器系の健康を維持するためには、消化に良いドッグフードや、プロバイオティクスを含むサプリメントがおすすめです。ただし、新しいフードやサプリメントは徐々に混ぜるなどして、急に与えないよう注意しましょう。
まとめ
愛犬のうんちの色が緑色に変わったら、まずは落ち着いて対応しましょう。そして、何よりも早めの獣医師への相談が大切です。毎日の生活の中で愛犬の変化に気づき、適切に対応することが、愛犬の健康を守る最善の方法です。