獣医師、ペット栄養管理士が犬と猫の病気と食事について徹底解説しています!

カテゴリー

未分類

【獣医師解説】犬のマラセチア皮膚炎:ベタつく皮膚と悪臭を伴う症状と治療法

【獣医師が解説】犬のマラセチア皮膚炎について

愛犬の皮膚がいつもよりベタついている、あるいは毛並みが悪くなっている……そんな症状にお悩みの飼い主さま、それは犬のマラセチア皮膚炎の可能性があります。この記事では、その原因から症状、治療法、さらには予防法まで、獣医師の立場から詳しく解説します。

原因

マラセチア皮膚炎は、皮膚に常在するマラセチアという酵母菌が増えることで起こります。免疫力の低下、アレルギー、皮膚の湿度や温度の変化などが原因で、この菌が増えると皮膚炎を引き起こします。

主な症状

マラセチア皮膚炎の主な症状は、皮膚の赤み、かゆみ、ベタつき、悪臭です。特に耳の中や肉球、顔、脇の下などの湿った部分に症状が現れやすいです。初期のうちは見逃されがちですが、放っておくと悪化し、痛みを伴うこともあります。

治療法と対応

症状が見られたらまずは獣医師に相談しましょう。診断のために皮膚スクレーピングという検査を行い、マラセチア菌が増えていることを確認します。治療としては、シャンプーや薬を使って菌の増加を抑えます。また、免疫力やアレルギーの改善も必要です。

予防と日常ケア

マラセチア皮膚炎の予防には、皮膚を清潔に保つことが重要です。湿気や汚れが溜まらないよう、定期的にブラッシングやシャンプーを行いましょう。また、バランスの良い食事や適度な運動により、愛犬の免疫力を高めることも大切です。

おすすめのフードとサプリメント

マラセチア皮膚炎の予防には、皮膚の健康を支える栄養素が豊富なフードがおすすめです。特にオメガ3脂肪酸やビタミンE、亜鉛などが含まれているフードを選びましょう。また、プロバイオティクスを含むサプリメントも、皮膚のバリア機能を強化し、マラセチア菌の増加を抑えるのに役立ちます。

まとめ

犬のマラセチア皮膚炎は、きちんとしたケアと治療により改善が期待できます。何か異常を感じたら、まずは獣医師に相談しましょう。愛犬の健康は、飼い主さまの日々の観察とケアから始まります。これからも愛犬の健康のために、一緒に学んでいきましょう。

  • この記事を書いた人
アバター

DrVets

-未分類