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【獣医師解説】犬の回虫症:お腹に虫が寄生したときの症状と駆除法(下痢や腹部膨満)

【獣医師が解説】犬の回虫症について

愛犬の元気がない、食欲が落ちた、お腹が膨らんでいる。そんな症状に気づいたら、もしかしたら「回虫症」の可能性があります。初めて聞く方も多いと思いますが、これは犬に多く見られる寄生虫病の一つで、早期発見・早期治療が大切です。

原因

回虫症は、犬が糞便などに含まれる回虫の卵を誤って口に入れることにより発症します。未成熟な子犬が母犬から感染するケースもあり、感染リスクは高いと言われています。特に犬舎やペットショップなど、多くの犬が集まる場所では注意が必要です。

主な症状

回虫症の症状は、腹部の膨満、食欲不振、毛並みの悪さなどがあります。特に子犬では成長の遅れや下痢、嘔吐の症状が見られることが多いです。また、回虫が大量に寄生している場合、便や嘔吐物中に回虫の姿が見えることもあります。

治療法と対応

回虫症の治療は、まずは専門の獣医師に診てもらうことが大切です。獣医師は糞便検査などを行い、回虫症が確定した場合は駆虫剤の投与を行います。また、重症の場合は入院治療が必要なこともあります。家庭での対策としては、回虫の卵が付着しやすい犬の口周りの清潔を心がけてください。

予防と日常ケア

回虫症の予防には、定期的な駆虫と清潔な生活環境が大切です。糞便の早期処理と、毎日の散歩後の足洗いを習慣にしましょう。また、犬が土や糞便を口にしないように、見守ることも重要です。

おすすめのフードとサプリメント

回虫症の犬には、消化に優れた食事と、免疫力を高める栄養素が必要です。良質なタンパク質と、ビタミンA、ビタミンEを多く含むフードを選びましょう。また、オメガ3脂肪酸を含むサプリメントも、皮膚や毛並みの健康に役立ちます。

まとめ

回虫症は早期発見・早期治療が鍵となります。愛犬の健康を守るためにも、定期的な健康チェックと清潔な生活環境を保つことを心がけてください。何か異常を感じたら、すぐに獣医師に相談しましょう。

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