【獣医師が解説】犬の歯が抜けた!成犬で歯が抜ける原因と対処法【歯周病に注意】について
愛犬の健康を考えるとき、食事や運動、ワクチン接種などが思い浮かぶかもしれません。しかし、口腔内の健康も同様に重要なのです。特に、成犬で歯が抜けるという症状は見逃せません。そこで、この記事では犬の歯が抜ける原因や対処法、予防法について詳しく解説します。
原因
犬の歯が抜ける原因として最も多いのが歯周病です。歯周病は、細菌が歯垢や歯石を形成し、その結果歯肉が炎症を起こす病気です。進行すると歯肉が退縮し、歯がぐらつき、最終的には抜け落ちてしまいます。また、外傷や栄養不足、遺伝的な要素なども歯が抜ける原因となり得ます。
主な症状
犬の歯が抜ける前には、口臭、食事の際の痛みや困難、歯肉の赤みや腫れ、歯石の蓄積などの症状が現れます。これらの症状を見逃さないことが、愛犬の口腔内の健康を保つための第一歩となります。
治療法と対応
歯が抜けた場合、まずはすぐに動物病院で診察を受けましょう。獣医師は抜けた歯の原因を診断し、必要に応じて抗生物質の処方や歯石の除去、痛みを和らげる薬の提供などの治療を行います。また、家庭でのケアとしては、歯磨きや適切なフードの提供が必要です。
予防と日常ケア
歯周病の予防には、定期的な歯磨きとバランスのとれた食事が重要です。歯磨きは、毎日または週に数回行うのが理想的です。また、口腔内の健康を保つためのフードやサプリメントも多く販売されています。
おすすめのフードとサプリメント
歯周病予防に効果的なフードとしては、固めのドライフードがおすすめです。噛むことで歯垢が自然に取り除かれ、歯周病を予防することができます。また、亜鉛やビタミンCを含むサプリメントも歯周病予防に有効です。
まとめ
犬の口腔内の健康は、全身の健康と密接に関連しています。歯が抜けるという症状に気づいたら、すぐに動物病院で診察を受け、適切なケアを始めることが大切です。また、日々のケアで歯周病を予防し、愛犬の健康を守りましょう。