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【獣医師解説】犬の認知症(認知機能不全症候群):夜鳴きや徘徊などシニア犬に現れる症状と対策

【獣医師が解説】犬の認知症(認知機能不全症候群):夜鳴きや徘徊などシニア犬に現れる症状と対策

導入文

「最近、愛犬が夜中に鳴くようになった」「徘徊を始めた」そんな症状に困っていませんか?これらの行動は、人間のアルツハイマー病と似た症状を示す「犬の認知症」の可能性があります。犬も私たち人間と同じように、年を取ると心身の機能が衰え、さまざまな病気を発症するリスクが高まります。今回は、その中でも特にシニア犬に多い「犬の認知症」について詳しく解説していきます。

原因

犬の認知症は、脳の神経細胞が老化により機能を失い、認知力が低下することで発症します。特に、脳の「海馬」と呼ばれる部分が影響を受けやすく、これが記憶力や学習能力の低下を引き起こします。リスクとしては、年齢が上がることはもちろん、遺伝的要素や肥満、糖尿病などの持病があると発症しやすくなるとされています。

主な症状

犬の認知症の主な症状は、「夜鳴き」や「徘徊」、「排泄の失敗」などがあります。また、食事や散歩の時間を忘れる、いつもの道を迷う、飼い主に対して冷たくなるなどの変化も見られます。これらは日常生活に支障をきたす可能性があるため、早めの対応が求められます。

治療法と対応

犬の認知症は、まずは動物病院での診断が必要です。具体的な治療法としては、認知症に効果があるとされる薬の投与や、食事療法が行われます。また、自宅でできる対策としては、愛犬とのコミュニケーションを増やし、脳の活性化を促すことや、健康的な食事と適度な運動を心がけることが大切です。

予防と日常ケア

犬の認知症の予防には、適度な運動とバランスの良い食事が大切です。また、日常的に愛犬の様子を観察し、異変を早期に捉え、獣医師に相談することも重要です。さらに、定期的な健康診断もおすすめです。

おすすめのフードとサプリメント

認知症の犬には、脳の活性化に役立つ栄養素を含むフードやサプリメントがおすすめです。特に、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸や、ビタミンE、Cなどの抗酸化物質が含まれているものを選びましょう。

まとめ

シニア犬の日々の行動や様子に少しでも異変を感じたら、すぐに動物病院に連絡しましょう。早期発見・早期治療が、愛犬の健康と長寿につながります。

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