【獣医師が解説】猫の嘔吐について
猫が突然吐き始めたら、飼い主としては心配になりますよね。しかし、猫の嘔吐はそれほど珍しいことではなく、一時的なものから重い病気の兆候まで、さまざまな原因が考えられます。この記事では、猫の嘔吐の原因から止まらないときの対処法、それに伴う病気や毛玉との見分け方について詳しく解説します。
猫が吐く原因
猫の嘔吐の原因は大きく分けて2つです。一つは「生理的な嘔吐」、もう一つは「病的な嘔吐」です。生理的な嘔吐は、毛玉や食事の飲み込みすぎなどが原因で、基本的には健康に問題はありません。しかし、病的な嘔吐は胃腸炎、腎臓病、甲状腺の異常など、何らかの病気が関与している可能性があります。
主な症状
生理的な嘔吐は、大量に毛を舐める習性からくる毛玉が原因のことが多く、嘔吐物に長い毛が混ざっていることが特徴です。また、食事をむさぼり食いする猫が嘔吐すると、嘔吐物は消化されていない食物であることが多いです。一方、病的な嘔吐は、食欲不振や元気がないなど、他の症状が伴うことが多いです。
治療法と対応
猫が嘔吐を続ける場合、まずは動物病院で診察を受けましょう。嘔吐の原因によって治療法は変わりますが、まずは脱水状態を防ぐために水分補給が必要です。また、嘔吐が止まったら少量ずつ食事を再開しましょう。
予防と日常ケア
嘔吐の予防には、食事の管理が大切です。食事を一度に多く与えすぎると、吐き気を催しやすくなります。また、毛玉予防のためには、定期的なブラッシングと、毛玉対策のフードを与えることが有効です。
おすすめのフードとサプリメント
毛玉対策としては、特別な成分が配合されたフードや、オメガ3脂肪酸を含むサプリメントがおすすめです。また、胃腸を丈夫にするフードや、プロバイオティクスを含むサプリメントも効果的です。
まとめ
猫の嘔吐は、生活習慣の見直しや適切なケアで予防することが可能です。しかし、嘔吐が続く場合や他の症状が伴う場合は、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。