【獣医師が解説】猫の前庭疾患について
猫がふらついてうまく歩けないとき、飼い主さんはとても心配になりますよね。運動に影響が出るこの症状、実は「前庭疾患」という病気が原因となることがあります。
前庭疾患の原因
前庭疾患とは、猫の平衡感覚を司る前庭器官に異常が生じることで起こる病気です。感染症や腫瘍、内耳炎、老化などが主な原因となります。
主な症状
前庭疾患の一番の特徴となるのが「ふらつき」です。その他、頭を傾けたままにする、回転するように歩く、目が上下左右に動くなどの症状が見られます。
治療法と対応
まずは獣医師による診察が必要です。症状の原因を特定し、それに対応した治療を行います。自宅では、猫が安心できる環境を整え、転倒しないように気を付けましょう。
予防と日常ケア
定期的な健康診断や、バランスの良い食事、適度な運動が予防に有効です。また、感染症を予防するためのワクチン接種も重要です。
おすすめのフードとサプリメント
ビタミンB群やオメガ3脂肪酸を含んだフードや、免疫力を高めるサプリメントがおすすめです。
まとめ
猫のふらつきは前庭疾患の可能性があります。早期の発見と適切な治療が大切です。飼い主さんが日々の観察で異常を見つけたら、すぐに獣医師に相談しましょう。