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【獣医師解説】猫の高血圧症:突然の失明や鼻血を招く高齢猫の隠れた病気と対処法

【獣医師が解説】導入:猫の高血圧症について

高血圧症は、人間だけでなく猫にも見られる病気です。特に高齢猫に多く、そのまま放置すると突然の失明や鼻血、腎臓病などさまざまな合併症を招くことがあります。しかし、病気の初期段階では特に症状が出にくく、飼い主さんが気づきにくいのが現状です。

原因:猫の高血圧症になる理由

高血圧症は、血液が体内を流れる際の圧力が異常に高まる病気です。猫の場合、高齢化による体の老化、特に腎臓や心臓の機能低下が主な原因とされています。また、肥満や糖尿病、ホルモン異常なども引き金となることがあります。

主な症状:猫の高血圧症が疑われる兆候

高血圧症の初期段階では、特に症状が現れにくいのが特徴です。しかし進行すると以下のような症状が出ることがあります。

  • 突然の失明や視力低下
  • 鼻血や口内出血
  • 食欲不振や体重減少
  • 元気がない、活動量が減少
  • 多尿や多飲

治療法と対応:猫の高血圧症の対策

高血圧症の確定診断は、動物病院での血圧測定により行われます。治療は主に降圧薬の投与となりますが、原因病の治療も重要です。また、食事制限や適度な運動など、飼い主さんの対応も大切です。

予防と日常ケア:猫の高血圧症を防ぐ方法

高血圧症の予防には、腎臓病や心疾患の早期発見・早期治療が重要です。また、肥満の防止や適度な運動、バランスの良い食事など日々の生活習慣の見直しが必要です。年齢を重ねた猫は定期的な健康診断を受けることをおすすめします。

おすすめのフードとサプリメント:猫の高血圧症に配慮した食事

高血圧症の猫には塩分を控えめにした食事が推奨されます。また、腎臓の負担を軽減するため低たん白食も考慮すると良いでしょう。サプリメントでは、血圧を調整する効果があるとされるオメガ3脂肪酸が注目されています。

まとめ:猫の高血圧症を見逃さないために

猫の高血圧症は初期段階では症状が出にくいため、飼い主さんが気づきにくい病気です。しかし、見逃してしまうと重大な合併症を招く可能性があります。愛猫の健康を守るため、病気の早期発見・早期治療を心がけましょう。何か異変を感じたら、すぐに獣医師に相談してください。

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