【獣医師が解説】犬の外耳炎について
導入文
愛犬の耳を触った時、あるいは見た時、何か違和感を感じたことはありませんか?犬の耳が赤くなったり、耳の中が汚れていたり、犬が耳をかきむしる様子を目撃したことがある方も多いのではないでしょうか。これらは犬の「外耳炎」の症状かもしれません。外耳炎は犬が頻繁に耳をかくことで肌が炎症を起こす病気です。今回は犬の外耳炎について詳しく解説します。
原因
犬の外耳炎の原因はさまざまです。アレルギーや湿度、寄生虫、犬種や耳の形状などが関与します。特に、長耳の犬種は耳の内部が湿りやすく、外耳炎を起こしやすいです。また、耳ダニやカビ、細菌の感染も外耳炎を引き起こします。
さらに、常に湿った状態の耳は外耳炎を引き起こしやすいです。そのため、水泳が好きな犬や、お風呂後に耳を乾かさない犬は特に注意が必要です。
主な症状
外耳炎の犬は、耳をかいたり振ったりすることが多く見られます。また、耳が赤く腫れていたり、耳から異臭がしたり、黒っぽい分泌物が見られることもあります。耳の痛みから食欲不振になってしまうこともあります。
治療法と対応
もし愛犬が外耳炎の症状を示しているようなら、まずは獣医師に相談しましょう。獣医師は耳の状態を確認し、必要に応じて薬を処方します。この薬は、外耳炎の原因となる細菌やカビを殺す効果があります。
また、自宅でのケアも重要です。耳掃除は、獣医師が指導した方法で行いましょう。また、耳の中が湿ったままにならないよう、バスタイム後はしっかり耳を乾かすことも大切です。
予防と日常ケア
外耳炎の予防策としては、定期的な耳掃除が有効です。しかし、掃除のやり過ぎも耳を傷つけてしまうので注意が必要です。また、食事や適度な運動も犬の健康を維持し、外耳炎を予防します。
おすすめのフードとサプリメント
食事も外耳炎の予防には大切です。バランスの良い食事は、犬の免疫力を高め、病気を防ぐ助けとなります。特に、オメガ3脂肪酸が豊富な食材(魚など)や、ビタミンEが含まれた食材(ほうれん草、ブロッコリーなど)は、皮膚や耳の健康に良いと言われています。
まとめ
いかがでしたか?犬の外耳炎は、適切なケアと栄養管理で予防できます。何か異常を感じたら、すぐに獣医師に相談しましょう。愛犬の健康は、日々の小さなケアからです。きちんとしたケアと、適切な食事で、あなたの愛犬の耳の健康を守りましょう。