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犬の椎間板ヘルニア

【獣医師が解説】犬の椎間板ヘルニアについて

愛犬が突然歩行困難になった、痛みを感じているようだといった経験はありませんか?それらの症状、椎間板ヘルニアの可能性があります。椎間板ヘルニアは犬にとって非常に辛い病気で、飼い主としても心配になることでしょう。しかし、正しい知識と適切なケアを身につけておけば、愛犬の苦しみを和らげ、より良い生活を送る支援ができます。

椎間板ヘルニアの原因

椎間板ヘルニアは、椎間板(脊椎の骨と骨の間にあるクッションのような組織)が劣化や損傷を受け、脊髄を圧迫する状態を指します。これは、遺伝的な要素や高齢によるもの、または突然の事故や外傷によるものなど、さまざまな原因が考えられます。

主な症状

椎間板ヘルニアの主な症状としては、歩行困難、痛み、麻痺などがあります。特に、背や腰をまるめて歩く、尻尾を下げる、痛みを示すために鳴く、後肢が弱くなるなどの症状が見られます。これらの症状があれば、すぐに獣医師の診察を受けるべきです。

治療法と対応

椎間板ヘルニアの診断は、触診やレントゲン、MRIなどにより行われます。治療法は症状の重さや進行度によるため、獣医師と相談しながら決定します。初期の段階であれば、安静にしたり、抗炎症薬や筋弛緩剤などの投薬が行われます。重症化した場合は、手術が必要となることもあります。

予防と日常ケア

適度な運動をさせて筋力を保つ事、適正体重を維持することで、椎間板への負担を減らす事が予防につながります。また、飛び跳ねたり、階段の昇降などは椎間板に負担をかけるため、これらの行動は極力避けるようにしましょう。

おすすめのフードとサプリメント

椎間板ヘルニアの予防や管理には、栄養バランスの取れた食事が大切です。特に、骨と関節の健康に必要なカルシウムやビタミンD、オメガ3脂肪酸などが含まれたフードを選ぶことをお勧めします。また、グルコサミンやコンドロイチンなど、関節の健康をサポートする成分を含んだサプリメントも有効です。

まとめ

椎間板ヘルニアは辛い病気ですが、適切な対応とケアにより、愛犬の生活の質を高めることが可能です。何か異常を感じたら、すぐに獣医師に相談することが大切です。愛犬の健康のために、常に観察し、ケアしてあげてください。

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