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【獣医師解説】犬の耳血腫:耳たぶがぷくっと腫れる症状と治療法(手術は必要?)

【獣医師が解説】犬の耳血腫について

愛犬の耳たぶがぷくっと腫れてしまった、そんな経験はありませんか?これは「耳血腫」という症状の可能性があります。初めて聞く人も多いでしょうが、耳血腫は犬にとっては非常に痛みを伴う病気なのです。ここでは、その原因から治療法、予防までをわかりやすく解説します。

原因

耳血腫の主な原因は、犬が耳を強く振ったり掻いたりすることにより、耳の内部の血管が破れて血液が耳皮膚内に溜まることです。この行動は、耳ダニや外耳炎など他の耳の問題によるかゆみを和らげようとする結果であることが多いです。

主な症状

耳血腫の最も特徴的な症状は、一方または両方の耳たぶがぷくっと腫れていることです。そのため、愛犬の耳形が一方だけ異常に大きくなったり、耳が重そうに垂れ下がっている場合は要注意です。また、耳を触ると熱を持っている場合や、犬が耳を掻きむしる行動を見せた場合も、耳血腫の可能性があります。

治療法と対応

耳血腫は、放置しておくと耳たぶの形が変わってしまう「カリフラワー耳」を引き起こす可能性があるため、早急な対応が求められます。まずは専門的な診断と適切な治療を受けるために、獣医師の診察を受けることが重要です。治療法は通常、腫れている部分から血液を抜き取るとともに、再度血液が溜まらないようにするための手術が行われます。

予防と日常ケア

耳血腫の予防には、耳の日常的なケアが必要です。定期的に耳の中を観察し、汚れや異常を早期に見つけることが大切です。また、耳ダニや外耳炎など、耳を掻きたくなるような病気の予防も重要です。

おすすめのフードとサプリメント

良質な食事と適度な栄養補給は、犬の健康全般を保つ上で欠かせません。特に、抗酸化物質やオメガ3脂肪酸を含む食事は、炎症を抑える効果があります。これらの栄養素は、魚や野菜、果物に多く含まれています。

まとめ

愛犬が耳血腫になってしまったら、まずは獣医師の診察を受けることが最も重要です。そして、日頃から耳のケアを怠らず、適度な栄養補給を心がけることで、耳血腫の再発を防ぐことができます。愛犬の健康のために、是非参考にしてください。

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DrVets

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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