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【獣医師解説】犬ジステンパーの症状と治療法:致死率の高い伝染病とワクチン予防の重要性

【獣医師が解説】犬ジステンパーについて

愛犬が何となく元気が無い、食事を残すようになったといった症状に気づいたら、ただの風邪ではなく、もしかしたら「犬ジステンパー」かもしれません。この病気は犬を中心に広がる伝染病で、高い致死率を持つことで知られています。感染した場合の治療は困難で、一度発症すると重篤な状態になることも少なくありません。今回は、その犬ジステンパーについて詳しく解説していきます。

原因とリスク

犬ジステンパーは、犬ジステンパー・ウイルスというウイルスによって引き起こされます。このウイルスは感染力が非常に高く、空気中の飛沫感染や直接の接触によって広がります。また、ウイルスは感染犬の鼻水や唾液、尿や糞便に含まれているため、これらに触れることで感染することもあります。

主な症状

犬ジステンパーの初期症状は、元気が無くなる、食欲が落ちる、鼻水や涙が出るなど風邪のような症状から始まります。次に咳や高熱、下痢や嘔吐といった症状が出てきます。さらに進行すると、神経系に影響を及ぼし、けいれんや運動障害を引き起こすこともあります。

治療法と対応

犬ジステンパーの治療は、主に症状緩和と体力の回復に重点を置きます。具体的には、水分補給や栄養補給、抗生物質を用いた感染症の予防、発熱や咳の緩和などが行われます。さらに神経症状が出ている場合には、抗炎症薬や抗けいれん薬の投与が行われます。

予防と日常ケア

犬ジステンパーの予防には、ワクチン接種が最も有効です。生後数週間から接種が開始され、数回の追加接種を経て完成します。また、日常のケアとしては、感染犬との接触を避け、定期的な健康診断を行うことが重要です。

おすすめのフードとサプリメント

犬ジステンパー予防には、免疫力を高めることが重要です。そのため、栄養バランスの良い食事と、ビタミンやミネラルを補うサプリメントの摂取がおすすめです。特に、ビタミンCやビタミンEは抗酸化作用があり、免疫力を高める効果が期待できます。

まとめ

犬ジステンパーは、一度感染すると重篤な状態に陥る可能性がある恐ろしい病気です。しかし、適切な予防と早期発見、早期治療によって、愛犬を守ることが可能です。病気の兆候を見つけたら、すぐに獣医師の診察を受けることをおすすめします。

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