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【獣医師解説】犬のリンパ腫:首や脇のリンパが腫れる悪性腫瘍の症状と治療・生存期間

【獣医師が解説】犬のリンパ腫について

愛犬の健康を守るために必要な知識の一つに「リンパ腫」があります。これは犬によく見られる悪性腫瘍の一つで、首や脇のリンパ節が腫れることが特徴です。初めて聞く方も多いかもしれませんが、早期発見と適切な対応が犬の命を救います。そこで今回は、リンパ腫の原因から症状、治療法、予防法、生存期間まで、初心者の飼い主さんにもわかりやすく解説していきます。

リンパ腫の原因

リンパ腫は犬のリンパ系組織が異常に増殖してしまう病気です。原因はまだはっきりとしていませんが、遺伝的要素やウイルス感染、環境要素などが関与すると考えられています。中高年の犬に多く見られ、特定の犬種に多いということはありません。

リンパ腫の主な症状

リンパ腫の初期症状としては、首や脇、後肢の付け根などに位置するリンパ節の腫れがあります。また、食欲不振や体重減少、元気がない、呼吸が早い、飲水量や排尿量が増えるなどの症状が見られます。初期のうちは症状が軽微なため、見逃されがちですが、異常を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。

リンパ腫の治療法と対応

リンパ腫の治療は原則として化学療法(抗がん剤治療)です。早期発見・早期治療が重要で、治療開始後、犬の症状は大幅に改善します。ただし、治療を始めるタイミングや選択する抗がん剤は、犬の体調やリンパ腫の進行状況によりますので、獣医師とよく相談して決めましょう。

リンパ腫の予防と日常ケア

リンパ腫の予防法は確立されていませんが、免疫力を高めるための日常ケアが重要です。適度な運動、バランスの取れた食事、ストレスの軽減、定期的な健康診断などがおすすめです。特に食事は免疫力を高めるために重要な要素で、食べ物の栄養バランスを考えることが大切です。

おすすめのフードとサプリメント

リンパ腫の犬には、免疫力を高める食事が重要です。高品質のプロテインを多く含み、糖分や添加物を避けたフードがおすすめです。また、抗酸化物質を含むサプリメントも考慮に入れてみてください。ただし、食事の変更やサプリメントの導入は必ず獣医師と相談してから行いましょう。

まとめ

リンパ腫は初期症状が軽微で見逃しがちな病気ですが、早期発見・早期治療が犬の生存期間と生活の質を左右します。愛犬の体調変化に気づき、すぐに獣医師に相談することが大切です。また、日々のケアで免疫力を高め、病気に強い体をつくることも忘れずに行いましょう。

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