【獣医師が解説】猫のアゴに黒いブツブツ…ざそう(猫ニキビ)について
猫の可愛らしいアゴに突然、黒いブツブツが見えるようになった…この症状、ご存知ですか？これは「ざそう」または「猫ニキビ」と呼ばれる症状で、人間のニキビと同じように皮脂の過剰分泌が原因となります。しかし、猫ニキビは見た目だけでなく、猫ちゃん自身にも不快感をもたらすことがあります。今回は、この猫ニキビの原因、症状、治療法、予防法について詳しく解説します。
原因
猫ニキビの主な原因は、皮脂腺の過剰分泌と毛穴の詰まりです。食器の清掃不足や、ストレス、アレルギーなども関係しています。また、猫種や年齢に関わらず発症することがありますが、特に成猫やシニア猫、皮膚が敏感な猫に多い傾向があります。
主な症状
猫ニキビの初期症状は、アゴや口周りに黒いブツブツが現れることです。進行するとブツブツが赤く腫れ、痛みを伴うこともあります。さらに悪化すると、ブツブツが割れて膿を出し、感染症を引き起こすこともあります。症状が進行する前に早めの対応が必要です。
治療法と対応
猫ニキビの治療法は、まず症状の重さによります。軽度であれば自宅でのケアも可能ですが、症状が進行している場合は必ず獣医師の診察を受けてください。自宅でのケアとしては、アゴや口周りの清潔を保つことが重要です。また、獣医師から処方された薬を使用することもあります。
予防と日常ケア
猫ニキビの予防には、日々の清潔な生活環境が大切です。特に食器は毎日洗うように心掛け、プラスチック製のものは避けることが推奨されます。また、ストレスを減らすための工夫も大切です。定期的な健康診断も忘れずに。
おすすめのフードとサプリメント
食事も皮膚の健康に大きく影響します。バランスの良い食事を心がけ、必要ならサプリメントを利用することもおすすめです。特に、オメガ3脂肪酸が豊富なフードや、ビタミンE、ビオチンなどの栄養素を含むフードが良いでしょう。
まとめ
猫ニキビは見た目だけでなく、猫ちゃんにとっても不快な症状です。早めの対応と適切なケアで、猫ちゃんの快適な生活をサポートしましょう。また、何か異変を感じたら、すぐに獣医師に相談することが最善の方法です。
