愛犬のチワワが肥満で全然痩せない、老犬なのにどんどん太ってしまう...
といったお悩みはありませんか?
肥満は多くの犬が抱える問題であり、関節の問題や糖尿病、心臓病など、さまざまな健康問題につながる可能性があります。
肥満は、犬の健康に大きな影響を与えることが知られています。
犬の体重が適切でない場合、関節に負担がかかり、長期的には関節疾患を引き起こす可能性があります。また、肥満は糖尿病や心臓病など、様々な健康問題につながる可能性があります。
肥満を解消するためには、ご存知のようにダイエットフード選びが非常に重要です。
ダイエット用のドッグフードは、肥満を解決するために作られた療法食で、低カロリーで高タンパクの食材で構成されています。
本記事ではダイエットフードの選ぶ際の5つのポイントや若い犬から老犬まで幅広い年齢に与えることができるオススメドッグフードをご紹介します。
犬の体重管理の重要性
肥満にならないよう体重管理を行うことは、健康を維持するために不可欠です。
というのも犬の肥満は、関節の問題や糖尿病、心臓病など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があるためです。
注意ポイント
肥満気味の犬は、これらの疾患を発症するリスクが高く、寿命が短くなってしまう可能性があります。
犬の肥満の原因
犬の肥満の原因には、過食、運動不足、遺伝的要因など様々なものがあります。
犬の肥満の原因として最も多いのは、過食です。肥満犬は過剰にフードやおやつを食べていることが多く、その結果肥満になってしまいます。
運動不足も犬の肥満を引き起こす要因のひとつです。
また、遺伝的な要因も犬の肥満に関与しており、特定の犬種は他の犬種よりも肥満になりやすいことが分かっています。
太りやすい犬種は?
太りやすい犬種はいくつかありますが、特にチワワやコーギーなどは太りやすい犬種です。
これらの犬種は、運動不足や過食などの要因により、肥満になってしまうことがあるため、飼い主の方々は注意が必要です。
特に、チワワのような小型犬は太りすぎると、膝蓋骨脱臼(パテラ)の悪化を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
シニア犬の肥満は病気の可能性がある
シニア(高齢)犬が急に太り始めた場合、クッシング症候群や甲状腺機能低下症といったホルモン疾患の可能性が高いです。
これらのホルモン疾患は、体内でホルモンのバランスが崩れることによって引き起こされ、体重の増加以外にも皮膚病•脱毛や飲水量の増加などといった初期症状が認められることがあります。
しかし、病気以外にも運動不足などでシニア犬が太ることはありますので、獣医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
ダイエットフードを選ぶ際の5つのポイント
ダイエット用のドッグフードを選ぶ際には、ドッグフードのラベルを読んで、理解することが重要です。
ダイエットドッグフードを選ぶ際には以下の5つのポイントを参照すると良いでしょう。
カロリーに注目
ワンちゃんの骨格やライフステージ、運動量により必要なカロリーは異なります。
フードパッケージに記載のある体重とフード量の表は目安として利用しましょう。
また、カロリーの目安としては、一般的には100gあたり380kcal以上は高カロリー、360~380kcalは普通、360kcal以下は低カロリーとされます。
タンパク質と脂肪
タンパク質は子犬で22.5%、成犬で18%が基準ですが、25%以上が含まれた高タンパク質のフードが推奨されます。
というのも、タンパク質が不足すると筋肉量の低下を引き起こす可能性があります。
そのためフードは、低カロリーでありながらもタンパク質を適量に摂れるものを選ぶことがおすすめです。
また、脂肪は全く不要ではありませんが、脂肪分は12%以下程度の低脂肪ものを選ぶと良いでしょう。
炭水化物の選択
炭水化物が少なく、低GI(血糖値上昇率が低い)穀物を主成分とするフードを選びましょう。
GIが高いと、食後の血糖値が急上昇し、太りやすくなります。
低GI食品としては、サツマイモや豆などが最適です。
穀物を含んでいない(グレインフリー)
グレインフリーは、グレイン(穀類)を排除した分、肉の含有量が多く、高タンパクであることが多いです。
つまり消化の良い動物性タンパク質がメインとなるため、消化がスムーズに行われ、太りにくくなります。
食物繊維の多さ
食事の満足感を高めるためには繊維質が多いフードを選ぶと良いでしょう。
特に5%以上の繊維を含むフードが推奨されます。
食の安全性(添加物)
危険性が指摘される添加物(エトキシキン・BHT・BHA・亜硝酸ナトリウム・ソルビン酸カリウム・プロピレングリコール・着色料など)の使用を控えたフードを選びましょう。
以上のポイントを踏まえ、最適なダイエットドッグフードを選ぶことで、ワンちゃんの健康的な体重維持が可能となるでしょう。
獣医師オススメのダイエットフード4選
c/dマルチケア+メタボリックス小粒
ヒルズの栄養学者と獣医師が開発したのが、c/dマルチケアとメタボリックスの効果を兼ね備えた特別療法食 プリスクリプション・ダイエット 犬用 c/dマルチケア+メタボリックス小粒 チキン入りです。
この製品は、ミネラルを調整し、ストルバイト尿石の溶解時の管理及びストルバイトとシュウ酸カルシウム尿石の形成を抑制します。
また、栄養素の調整により、肥満に伴う併発疾患など、10種類の症状に対応した減量フードです。
ロイヤルカナン 満腹感サポート小型犬用S (犬用)
ロイヤルカナン満腹感サポートSは、減量のために摂取カロリーを制限した場合でも、食事量を確保するために食物繊維を増量し、また必要なタンパク質やビタミン・ミネラルなどが充分に摂取できるよう調整されています。
VetSolution 犬用 肥満サポート
通常のフードよりも高タンパク、高繊維に設計することで、必要な栄養素は十分に摂取しつつ、満腹感を与えながらも、エネルギー摂取量を制限して体重増加を防ぎます。(302kcal/100g)
また、脂肪の燃焼に必要なL-カルニチンも配合しています。
そして関節の炎症を抑えるオメガ3やオメガ6脂肪酸も含まれています。オメガ3脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、魚の油に多く含まれる成分で、炎症を抑制する効果があるとされています。一方、オメガ6脂肪酸であるリノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸などは、その逆の働きがあるとされています。両者を最適なバランスで配合することで、炎症に対するリスクを減らします。
スペシフィック CRD-1犬用 減量アシスト1
エネルギー量を制限し、蛋白質やビタミン、ミネラル含有量を増量させ、摂取エネルギーが少なくても、各栄養分の栄養要求量が満たされるように設計されているため、肥満犬の減量用フードとして適しています。
また犬用減量アシスト1は、以下のような疾患にも対応しています。
- 糖尿病: 減量アシスト1はエネルギーを制限し、血糖値の上昇を抑える繊維を増やすことで、糖尿病の犬に対応しています。
- 高脂血症、胆汁うっ滞: これらの疾患では脂質の摂取を制限することが推奨されており、犬用減量アシスト1では脂質を最小限に制限しています。
- 大腸炎、慢性下痢、便秘: 豊富に含まれる繊維(食物繊維および不溶性繊維)が余分な水分を吸収し、消化管を刺激し、適切な腸管の運動を促すことで、これらの臨床症状に対応しています。
ウェット&ドライ体重管理ドッグフードの長所と短所
ダイエット用のドッグフードを選ぶ際、ウェットフードとドライフードのどちらかを選ぶとよいのでしょうか?
ウェットフードはドライフードに比べて食べやすいので、好き嫌いの多い愛犬には向いています。
一方、ウェットタイプのドッグフードは、ドライタイプのドッグフードよりもかなり高価ですので、毎日ウェットフードのみ与えることは現実的ではないでしょう。
ですので、ドライフードの嗜好性が低かったり、食感を嫌がる場合は、ウェットフードをトッピングしてみると良いでしょう。
また、ドライフードをお湯でふやかし、かさましをしてみるなど色々と工夫する事もダイエット成功の秘訣といえます。
愛犬を体重管理食に移行させる方法
愛犬を体重管理食に移行させるときは、徐々に行うことが大切です。
急激な食事の変化は消化器官の不調を招き、愛犬にとってストレスとなることがあります。
まずは、愛犬が現在食べているフードに体重管理用ドッグフードを少量混ぜることから始め、1~2週間かけて徐々に量を増やしていきましょう。
愛犬の減量状況を把握する
愛犬に体重管理用ドッグフードを与える場合、体重減少の経過を観察することが大切です。定期的に体重を測定し、その記録を残してください。
また、体脂肪を表すボディコンディションスコア(BCS)もモニタリングしてください。
まとめ
愛犬に最適な体重管理用ドッグフードを選ぶことはとても重要なことです。
愛犬に適したフードを理解し、減量の進捗状況を確認することで、健康的な体重を維持し、肥満に関連する健康問題を予防することができます。
市販の体重管理用ドッグフードを選ぶにせよ、自分で作るにせよ、フードにはタンパク質、食物繊維、健康な脂肪が多く含まれていることを確認し、炭水化物を多く含む食品は避けましょう。
適切な食事と十分な運動で、あなたの愛犬はいつまでも健康で幸せな生活を送ることができます。