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【獣医師監修】犬の歯みがきの正しいやり方と嫌がる時の対処法について解説

【獣医師監修】犬の歯みがきの正しいやり方と嫌がる時の対処法について解説

あなたの愛犬は毎日の歯磨きに協力的ですか?

それとも歯ブラシを見るだけで逃げてしまいますか?

ポイント

口臭や歯周病、さらには様々な内臓疾患につながる恐れのある歯垢や歯石。これらを予防するためにも、犬の歯磨きは非常に重要です。

この記事では、獣医師の監修のもと、犬の口腔ケアの重要性を説明し、正しい歯磨きのやり方と、歯磨きを嫌がる犬への対処法を詳しく解説します。

愛犬の健康を守るための重要な知識を得ることで、飼い主として最善のケアを提供できるようになりましょう。

歯みがきの必要性について

あなたの愛犬の口臭、気になりませんか?

もしその口臭が強いなら、それは口腔内の問題のサインかもしれません。

人間同様、犬の口内ケアも非常に重要です。

定期的な歯磨きを行うことで、歯垢や歯石の発生を抑え、口臭を予防します。

犬の歯の構造

犬の永久歯は全部で42本あります。それぞれの歯が異なる役割を果たしています。

しかし、歯石がつきやすい場所も存在します。

特に、物を切り裂く犬歯と、かみ砕く時に使う臼歯は歯石が付きやすいので注意が必要です。

犬の歯周病について

歯周病は歯垢や歯石が原因で起こります。

炎症が進行すると顎の骨が溶けてしまうこともあります。

これが進行すると、食事を食べることが困難になり、また犬の全身の健康にも影響を及ぼします。

歯みがきのやり方

歯みがきの必要性を理解したうえで、次に問題となるのがその「やり方」です。

ポイント

歯みがきは徐々に慣らすことが大切です。愛犬が歯磨きを恐れないよう、最初は手で口を触る練習から始めましょう。

そして徐々に歯や歯茎に触れるようにし、愛犬がそれに慣れたら、次は犬用の歯ブラシを使います。

歯ブラシの使い方

まずは、小型犬用の歯ブラシや指型の歯ブラシを使いましょう。犬の歯は全部で42本あるので、一本一本丁寧に磨くことが大切です。

歯ブラシの毛先を歯垢が溜まりやすい歯と歯茎の境目に45度の角度をつけて当て、歯石がつきやすい場所もしっかりと磨きます。

歯みがきの順序

歯磨きの順序は、まず犬歯から始め、次に前歯、最後に奥歯を磨きます。

犬歯と前歯は目視で確認しやすいので犬も抵抗しにくく、奥歯は食物の残りかすが付きやすいので最後にしっかりと磨きます。

奥歯を磨く際には、歯ブラシを少し深めに差し込むと、より奥まで磨けます。

歯みがき粉の選び方と使用方法

犬の歯磨きに使用する歯磨き粉は、犬専用のものを選びましょう。

人間用の歯磨き粉は犬にとって有害な成分を含むことがあります。

ポイント

鶏肉味や牛肉味など、犬が好きそうな味付きの歯磨き粉を使用すれば、犬も歯磨きを嫌がることなく受け入れやすくなります。

歯ブラシには豆粒大の歯磨き粉をつけて磨きます。

歯磨きのタイミング

歯磨きの最適なタイミングは、食事の後です。食後の歯磨きで食物残渣をしっかりと除去し、歯垢や歯石の形成を予防しましょう。

歯磨きは毎日行うことが理想ですが、難しい場合は週に2~3回でも効果があります。

歯みがきを嫌がる場合の対処法

歯みがきを嫌がる犬には、まずはその理由を理解し、その上で対処法を適用することが重要です。

そして、歯みがきに対する抵抗感を減らすための方法を順番に試してみましょう。

なぜ嫌がっているのかを考えてみる

嫌がる理由としては、口腔内に違和感があるから、歯ブラシや歯磨き粉の匂い・味が気に入らないから、または歯みがき自体が初めてで怖いからなどが考えられます。

初めて歯磨きをする場合、または歯周病が進行している場合は特に抵抗が強くなることがあります。

徐々に慣らす

歯みがきを始める際は、急に全ての歯を磨こうとせず、まずは一部分だけから始めましょう。

最初は歯ブラシではなく、自分の指で口元を撫でるだけから始め、徐々に口内に触れるようにすると良いです。歯磨き粉も最初から使用せず、まずは歯ブラシのみで歯磨きを試みてみてください。

歯ブラシや歯磨き粉の選び方

歯ブラシは犬の大きさや口腔内の形状に合ったものを選びましょう。

指に付けるタイプの歯ブラシは、力加減を調節しやすいため、初めての歯磨きにおすすめです。

また、歯磨き粉も犬が好きな味のものを選べば、歯磨きを楽しむことができます。

おやつを与える

歯みがきが終わった後は、ご褒美を与えることを習慣にしましょう。これは歯みがきを良い経験と結びつけ、次回の抵抗を減らす効果があります。

ただし、ご褒美はカロリーの低いものや、犬の健康に良いものを選びましょう。

以上の対処法を試しても抵抗が強い場合は、獣医師に相談することをお勧めします。歯みがきは犬の口腔ケアにとって非常に重要なため、無理に行うよりは専門家の意見を求める方が良いでしょう。

人用の歯みがき粉は使ってもいいの?

犬の歯磨きに人間用の歯磨き粉を使うのはおすすめしません。

ポイント

なぜなら、人間用の歯磨き粉にはキシリトールという成分が含まれていることが多く、これは犬にとって強い毒性を持つからです。

獣医師オススメの歯みがき粉

獣医師としては、犬専用のフッ素を含まない歯磨き粉をおすすめします。

フレーバー付きのものを選ぶと、犬も嫌がることなく受け入れやすくなります。

中には、歯石を除去する効果がある歯磨き粉もあります。

本記事のまとめ

口臭が気になる犬のために、飼い主自身が手をかけることが一番です。

歯磨きの頻度や方法、そして歯磨きを嫌がる犬への対処法などを知ることで、愛犬の健康を守ることができます。

あなたの手で、愛犬の健康と共に、より良い生活を送りましょう。

  • この記事を書いた人
院長

院長

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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