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【獣医師監修|皮膚のできもの】猫の扁平上皮癌|末期症状や治療法について解説

【獣医師監修|皮膚のできもの】猫の扁平上皮癌|末期症状や治療法について解説

扁平上皮癌というネコの皮膚にできる癌を知っていますか?

この扁平上皮癌はとても厄介な癌で、

見た目はカサブタのように見えるのですが、実は悪性腫瘍なのです。

本記事を読めば分かる事

  • 扁平上皮癌の原因
  • 扁平上皮癌の初期•末期症状
  • 扁平上皮癌の進行速度
  • 他の猫にうつることはあるのか?
  • 扁平上皮癌の余命と治療法

本記事では、扁平上皮癌がどのようにして発生し、どんな症状が現れ、どれくらいのスピードで進行し、どのようにして治療すべきかなどについて、詳しく説明します。

これらの情報が皆さんの愛猫の健康管理に役立つことを願っています。

扁平上皮癌の原因

扁平上皮癌の主な原因は、遺伝的要因と環境要因が複雑に関わっています。

具体的には、紫外線や日光への長時間の曝露、タバコの煙への曝露、ノミ除け首輪の使用などが関連しているとされています。

これらの要因が組み合わさることで、扁平上皮癌の発症リスクが高まると考えられています。

扁平上皮癌の初期症状

初期の扁平上皮癌では、皮膚の変化や赤み、かさぶた、ただれ(潰瘍)などが見られます。

これらの症状は、皮膚の表面に発生する扁平上皮癌細胞の異常な増殖によるもので、早期の発見には大きな意味があります。

扁平上皮癌の末期症状

末期の扁平上皮癌では、痛みや出血、腫瘍の増大などの症状が現れます。

これらの症状は腫瘍が組織を侵食し、機能を失わせる結果として現れます。

進行が進むと、これらの症状が悪化することが一般的です。

扁平上皮癌の進行速度

扁平上皮癌の進行速度は個々の猫や腫瘍の位置、サイズによりますが、一般的にはゆっくりと進行します。 

しかし、一度進行が始まると、徐々に加速し、組織への浸潤や転移を引き起こすことがあります。

他の猫にうつることはある?

扁平上皮癌は他の猫に感染することはありません。

扁平上皮癌は体内の細胞の変異によって発生するため、直接的な感染は起こりません。

扁平上皮癌になった猫の余命

扁平上皮癌の余命は、その発症部位や状態、治療法により大きく変わります。

特に口腔内で発症し、外科的な治療が難しい場合は予後が不良で、平均生存期間は約3ヶ月と言われています。

扁平上皮癌の治療法

扁平上皮癌の主な治療法は外科的切除です。

ただし、位置や大きさによっては完全に除去することが困難な場合もあります。

その他の治療としては、薬物治療(リン酸トラセニブ、ビスホスホネートなど)、食事療法、放射線療法などがあります。

扁平上皮癌の緩和ケア

扁平上皮癌の緩和ケアには、痛みの緩和、食事の調整、脱水防止などが重要です。

これらのケアにより、猫の生活の質(QOL)を維持し、快適な生活を支えます。

まとめ

扁平上皮癌は遺伝的要因と環境要因が組み合わさって発症する病気であり、初期の発見と適切な治療が重要です。

また、他の猫に感染するリスクはありません。

進行が進んだ場合は、痛みの緩和や食事の調整などの緩和ケアが必要となります。

  • この記事を書いた人
院長

院長

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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