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【獣医師が解説】2023年度最新版 ロイヤルカナンの犬用腎臓病食比較!セレクションと他のフードの違いやオススメのフードについて

愛犬が初期・末期の腎臓病と診断され、ロイヤルカナンから療法食を勧められたのですが、療法食の種類が多すぎてどれを選んでいいか分からない...というお悩みはありませんか?

腎臓病の療法食は、特定の栄養要件を満たすように調整されています。

しかし、療法食には多くの種類があり、個体ごとに腎臓病のステージは違うため、どれが最適か判断することは難しいです。

一般的には、犬の腎臓病の治療は、たんぱく質やリンの量を制限することが重要です。また、適切な量のカリウム、そしてビタミンB群が含まれる食品を選ぶことも必要です。

本記事では種類が豊富なロイヤルカナンのオススメの腎臓病の療法食やそれぞれの成分や特徴について獣医師が分かりやすく解説します。

もし、ロイヤルカナンの療法食の種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない場合は、是非本記事を参考にしてみてください。

早期腎臓サポート ドライ

早期腎臓サポート ドライは、リンの含有量を調整しており、初期の慢性腎臓病の犬に給与することを目的とした療法食です。

同時に、健康的な腎臓を維持するために、オメガ3系不飽和脂肪酸(EPA+DHA)を配合し、細胞の健康維持のために複数の抗酸化物質を含むカクテルも配合しています。

早期腎臓サポート ドライは、ステージ1〜2の初期の腎臓病を患うワンちゃんに最適な療法食です。一方、腎臓に負担をかけるタンパク質が20.5%以上含まれているため、ステージ3〜4の末期の腎臓病を患うワンちゃんには適していません。

原材料:コーン、肉類(鶏、七面鳥)、小麦粉、米、小麦、動物性油脂、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、大豆油、脂肪酸塩、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、Ca、Na、K、Mg、Zn、Fe、Mn、Se、Cu、I)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12、K3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

成分(保証分析値)たんぱく質20.5 %以上脂質14.0 %以上粗繊維2.5 %以下灰分5.6 %以下水分10.5 %以下
食物繊維7.1 %
ビタミン(1kg中)A17,000 IU/kgD31,000 IU/kgE480 mg/kg
カロリー含有量
(代謝エネルギー)
395 kcal/100g

ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポート 小型犬 ドライ

ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポート 小型犬 ドライは、小型犬の特性に合わせた療法食です。主な成分は、タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、ビタミン、ミネラルです。また、小型犬の消化能力に合わせた成分バランスやサイズ(小粒)になっており、食べやすく消化しやすいよう設計されています。

初期腎臓サポートよりも粒は小粒になっており、大きめの粒を食べない超小型犬でも食べやすい設計になっています。

原材料:米、コーンフラワー、動物性油脂、コーングルテン、コーン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

成分(保証分析値)たんぱく質12.0 %以上脂質16.0 %以上粗繊維3.4 %以下灰分4.4 %以下水分10.5 %以下
食物繊維8.1 %
ビタミン(1kg中)A17,500 IU/kgD31,000 IU/kgE500 mg/kg
カロリー含有量(代謝エネルギー)398 kcal/100g

ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポート ウェット

腎臓サポート ウェットは、ドライタイプと同様の栄養バランスを提供しながら、水分を豊富に含んでいます。これにより、腎臓病の犬にとって重要な水分摂取が容易になります。

また、ウェットタイプは食べやすく、食欲が低下している犬にも適しています。

主な成分は、タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、ビタミン、ミネラルで、これらはドライタイプと同様に腎臓への負担を軽減するよう配慮されています。

ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポートセレクション

ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポートセレクション は、主な成分は、タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、ビタミン、ミネラルです。タンパク質は低めに抑えられており、腎臓への負担を軽減します。また、高品質なタンパク質が使用されているため、犬の筋肉量の維持に役立ちます。さらに、食物繊維が豊富で消化を助け、腎臓への負担をさらに軽減します。

原材料:米、コーンフラワー、動物性油脂、コーン、肉類(鶏、七面鳥)、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-トリプトファン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

成分(保証分析値)たんぱく質10.5 %以上脂質16.0 %以上粗繊維3.4 %以下灰分4.8 %以下水分10.5 %以下
食物繊維8.1 %
ビタミン(1kg中)A16,000 IU/kgD31,000 IU/kgE500 mg/kg
カロリー含有量(代謝エネルギー)396 kcal/100g

セレクションと通常の腎臓サポートの違いは?

セレクションと通常の腎臓サポートの違いは大きく3点あります。違いは以下の通りです。

  • 原材料
  • タンパク質の含有量
  • 大きさ

以下で詳しく解説します。

ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポート 小型犬 ドライには「コーングルテン」が含まれていますが、ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポートセレクションには含まれていません。代わりに、セレクションには「肉類(鶏、七面鳥)」が含まれています。

また、通常の腎臓サポートがたんぱく質12.0 %以上であるのに対し、セレクションはたんぱく質10.5 %であり、タンパク質が制限されています。

上記の画像はセレクションの粒ですが、大きさはセレクションの方が2倍程度大きく、三日月状をしています。そのため、チワワやタイニープードルなどの超小型犬は大きすぎて食べづらいことがあるかもしれません。

あまり食べない場合は、セレクションがオススメ

少し大きなセレクションではありますが、嗜好性の高い良質な鶏・七面鳥を使用していることや腎臓に負担をかけるタンパク質が通常の腎臓サポートよりも制限されていることから、あまり食べない末期の腎臓病のワンちゃんにはオススメです。

ロイヤルカナン 犬用腎臓サポートリキッド

犬用腎臓サポートリキッドは腎臓病の療法食として設計されており、高消化性のタンパク質を配合し、リンの含有量を0.11%に制限しています(標準的な自社成犬用フードと比較し、約63%減)。

また、ω3系不飽和脂肪酸(EPA、DHA)を配合し、少ない食事量でも必要なエネルギーを摂取できるように高エネルギーに調整しています。

さらに、健康を維持するために複数の抗活性酸素物質(ビタミンE、ビタミンC、タウリン、ルテイン)を配合しており、重症例や自発的な摂食が困難な症例に対する経腸栄養に適したリキッドタイプです。

まとめ

犬の腎臓病に対するロイヤルカナンの療法食は、ドライタイプとウェットタイプなど数種類があります。

それぞれの療法食は、腎臓病の犬にとって最適な栄養バランスが考慮されており、腎臓への負担を軽減する成分が含まれています。

さらに、犬の大きさや特性、腎臓病のステージに合わせた設計がなされているため、愛犬に最適な療法食を選ぶことができます。

獣医師と相談しながら、愛犬に適したロイヤルカナンの療法食を選んであげましょう。

  • この記事を書いた人
院長

院長

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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