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【獣医師監修】犬の関節炎が治るまでの時間は?おすすめのサプリ•マッサージのやり方について解説

愛犬の愛らしい仕草や元気な姿を見るのは、私たち飼い主にとって何よりの幸せですよね。しかし、それが少しでも変わると、不安になってしまいます。今回は、特に高齢犬に多い関節炎についてお話ししましょう。

「愛犬の歩き方がいつもと違うな」とか、「最近、走り回ることがなくなった」と感じたら、それは関節炎のサインかもしれません。

関節炎とは、関節に炎症が生じて痛みを伴う状態のことを言います。進行すると、愛犬の生活に大きな影響を及ぼします。

症状を見つけたら、まずは安心してください。治療とケアの方法はたくさんあります。早期に対応すれば、愛犬はもちろんのこと、飼い主の皆様にとっても苦痛が少なくなるでしょう。

本記事を読めば分かる事

  • 関節炎の症状
  • 関節炎の治るまでの時間
  • 関節炎の治し方
  • 関節に良いおすすめのサプリメント
  • 関節ケアマッサージの方法

このブログでは、私の獣医師としての経験と知識を基に、関節炎の基本的な知識から症状、そして治療までをご紹介します。また、おすすめのサプリメントや、自宅で行える効果的なマッサージの方法についてもお話しします。

愛犬が元気に過ごすために、一緒に学んでいきましょう。

犬の関節炎について

犬の関節炎は、関節周辺の骨や組織の変形、機能障害を引き起こす病態です。

関節炎は、関節に存在する軟骨の損傷や炎症により、関節の動きが制限される病態で、犬でも同じことが起こります。これは関節の保護機能が低下し、骨同士が摩擦を起こしやすくなるためです。

したがって、犬の関節炎は骨や関節の健康を脅かす重要な問題となります。

関節炎の症状

犬の関節炎の症状は、歩行困難や活動性の低下などが主な特徴です。

関節炎による軟骨の損傷や炎症は、犬が痛みを感じ、歩くのが難しくなるためです。

また、これにより元気な犬が活動性を失い、走ることも少なくなる傾向があります。

そのため、犬が歩くのに苦労しているか、以前よりも活動性が低下している場合は、関節炎の可能性が考えられます。

関節炎が治るまでの時間

関節炎の治療期間は個々の犬や症状の重さによりますが、数週間から数ヶ月という時間が必要です。

関節炎は長期的な病態であり、適切な治療を受けてもすぐには改善しないことが多いです。

したがって、症状が軽減するまでには時間が必要となります。関節炎の治療は時間がかかるため、早期発見・早期治療が大切です。

関節炎の治し方

関節炎の治療には、適切な薬物療法、栄養管理、適度な運動が必要です。

薬物療法は炎症と痛みを抑えるために重要であり、栄養管理や運動は関節の健康を維持するために必要です。

関節炎の治療は総合的なアプローチが必要で、薬物療法と生活習慣の改善が両立することが重要です。

関節炎ケアのおすすめのサプリメント

関節炎のケアには、グルコサミンやコンドロイチンを含むサプリメントがおすすめです。

これらの成分は、自然の関節軟骨を補修し、関節の健康を維持するために有効とされています。

したがって、犬の関節炎ケアにはグルコサミンやコンドロイチンを含むサプリメントの投与を検討してみてください。

効果的なマッサージのやり方

関節炎の犬に対する効果的なマッサージは、優しくて安定した圧力を用いて行います。

まず、犬がリラックスできる静かな環境を整え、マッサージを始める前に犬が落ち着いていることを確認します。

手の平全体を使って、優しく犬の体を撫で、筋肉を温め、リラックスさせます。

次に、関節の周囲の筋肉に対してゆっくりと圧を加えます。ここでは手の平や指の腹を使って、関節の周囲の筋肉をソフトに押すような感じで行います。圧力は犬が苦痛を感じない程度に調整し、犬の反応を見ながら進めます。

その後、筋肉に沿って手を滑らせます。これにより、筋肉の緊張がほぐれ、血流が改善します。この時、犬が不快感を示したらすぐに止め、より優しく、または別の部位に移動します。

最後に、マッサージを終えるときは、全体の筋肉を撫でるように優しくリラックスさせます。

このマッサージは、痛みを和らげ、筋肉の緊張をほぐし、血流を改善し、全体のリラクゼーションを促します。

したがって、優しくて安定した圧力を用いるマッサージは、関節炎の犬に対する有効なケア方法となります。

まとめ

犬の関節炎は、犬の健康にとって重要な問題であり、早期の発見と治療が必要です。

関節炎は、痛みや歩行困難などの症状を引き起こし、犬の生活の質を大きく影響します。

早期発見と治療により、これらの問題を緩和し、犬の生活の質を向上させることができます。

したがって、愛犬の歩行や行動に異常を感じたら、早めに獣医師に相談し、適切な治療とケアを始めることが重要です。

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  • この記事を書いた人
院長

院長

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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