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【獣医師監修】犬の糖尿病に良い食事・フード選び|血糖値を安定させる食事管理

犬の糖尿病管理において、食事はインスリン療法と同じくらい重要な柱です。血糖値の急上昇を防ぐ高繊維・低脂肪の食事に切り替えることで、インスリンの効きが安定し、合併症リスクを下げられます。この記事では食事管理の原則から療法食の選び方、食事回数・量の決め方まで獣医師監修のもと解説します。

糖尿病の食事療法の目的

食事療法の主な目的は以下の3点です。

  1. 血糖値の急上昇を防ぐ:食後の血糖値スパイクを抑え、インスリン効果の予測性を高める
  2. 適正体重を維持する:肥満はインスリン抵抗性を高めるため、体重管理が不可欠
  3. インスリン投与量を安定させる:毎回同じ量の同じフードを食べることで、投与量の調整がしやすくなる

糖尿病の食事に必要な4つの条件

1. 高食物繊維

食物繊維は糖の消化・吸収速度を遅らせ、食後の血糖値上昇を緩やかにします。糖尿病用療法食は食物繊維の割合が高く設計されています。

2. 低脂肪

高脂肪食は膵炎のリスクを高めます。糖尿病と膵炎は合併しやすいため、脂肪分は控えめにすることが重要です。

3. 低グリセミック(低GI)炭水化物

大麦・全粒穀物など消化が緩やかな炭水化物を選びます。白米やトウモロコシでんぷんなど消化の速い炭水化物は血糖値を急上昇させます。

4. 高品質タンパク質

筋肉量を維持するために、適切な量の高品質タンパク質が必要です。ただし腎臓病を合併している場合はタンパク質の過剰摂取を避ける必要があります。

食事の回数とタイミング

インスリンを1日2回投与する場合は、インスリン投与直前または直後に食事を与えます。食事量は毎回同じにし、食べ残しには注意が必要です。

インスリン投与食事タイミング注意点
1日2回(朝・夜)朝食・夕食をインスリン投与前後に食べない場合はインスリンを投与しない
1日1回主食をインスリン投与前後に副食は血糖値への影響が少ないものを

重要な原則として、愛犬が食事を食べなかった場合はインスリンを投与しないことです。食事をしないままインスリンを投与すると低血糖を起こす危険があります。

療法食か市販フードか

処方療法食(動物病院処方)

糖尿病管理に最も確実性が高いのは、動物病院で処方される療法食です。ロイヤルカナン「糖コントロール」、ヒルズ「w/d」などが代表的です。食物繊維・脂肪・炭水化物の配合が糖尿病管理に最適化されています。

市販の糖尿病ケアフード

療法食を好まない場合や入手困難な場合は、高繊維・低脂肪の成犬用または老犬用ドライフードを代用することがあります。半生フード(ソフトタイプ)は糖分が多く添加されているため、糖尿病の犬には不適切です。

療法食の具体的な商品比較については犬の糖尿病おすすめ療法食5選をご参照ください。

おやつ・間食はOKか

基本的に糖尿病の犬へのおやつは避けることが推奨されます。どうしても与えたい場合は、以下の点を守ってください。

  • 主食の一部(カロリー10%以内)をおやつに置き換える形で調整する
  • 砂糖・ハチミツ・フルーツなど糖分の多いものは不可
  • 野菜(インゲン、ブロッコリーなど低糖質のもの)は少量であれば可

手作り食は可能か

手作り食は食材と調理法を完全にコントロールできる利点がある一方、栄養バランスの管理が難しいため、獣医師または獣医栄養士の指導のもとで行うことが条件となります。基本的な構成は鶏や魚などの低脂肪タンパク質をメインに、玄米・大麦・蒸し野菜を組み合わせる形です。

食事変更時の注意点

  • フードを変える場合は7〜10日かけて徐々に移行する(消化器症状を防ぐため)
  • 新しいフードに変えたら、インスリン量の再調整が必要になることがある
  • 体重の変化を毎週記録し、過度な体重減少や増加がないか確認する

血糖値管理の具体的な目標値については犬の糖尿病の血糖値管理で解説しています。また、犬の糖尿病の症状チェックリストもあわせてご確認ください。

愛犬に合った療法食をお探しの飼い主様は、おすすめ療法食ランキングをご覧ください。

よくある質問

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院長

院長

国公立獣医大学卒業→→都内1.5次診療へ勤務→動物病院の院長。臨床10年目の獣医師。 犬と猫の予防医療〜高度医療まで日々様々な診察を行っている。

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